NucleoSpin® DNA Lipid Tissue

脂質の多い試料からのゲノムDNA精製プロトコール

NucleoSpin DNA Lipid Tissue(製品コード 740471.10, 740471.50)

 試薬の調製Buffer B5*1が添付の英文説明書に従って調製、希釈されていることを確認する。
1.サンプルの準備
サンプルの準備
試料(~40 mg 湿重量)を余分の水分を拭い取ってからMN Bead Tube Type Dに入れる。
Buffer BE 100 μlを加える。
2.サンプルの溶解
50 μlチューブ
Buffer LT 40 μlを添加し、さらにProteinase K 10 μlを加える。
Bead TubeをMN Bead Tube Holderにセットし、Vortex-Genie 2上で約20分間回転させて、試料を破砕する*2
Bead Tubeを11,000×g、30秒間遠心する。
遠心
3.Bufferの添加
50 μlチューブ
Buffer LT 600 μlをBead Tubeに加えて、vortexで3秒間混合する。
Bead Tubeを11,000×g、30秒間遠心する。
遠心
4.カラムへの吸着
50 mlチューブ
NucleoSpin DNA Lipid Tissue ColumnをCollection Tubeにセットする。
3の上清500~600 μlをカラムに加え*3、11,000×g、30秒間遠心する。
ろ液を捨てた後、新しい2 mlのCollection Tubeにカラムをセットする。
遠心
5.メンブレンの洗浄
50 mlチューブ
1回目の洗浄
Buffer BW 500 μlをカラムに添加し、11,000×gで30秒間遠心する。
ろ液を捨てた後、同じCollection Tubeにカラムをセットする。

2回目の洗浄
Buffer B5 500 μlをカラムに添加し、11,000×gで30秒間遠心する。
ろ液を捨てた後、同じCollection Tubeにカラムをセットする。
遠心

遠心
6.メンブレンの乾燥
50 mlチューブ
カラムをさらに11,000×gで30秒間遠心する。
カラムをCollection Tubeのろ液に触れないよう取り出す。
遠心
7.DNAの溶出
50 mlチューブ
カラムをマイクロチューブ(1.5 ml:各自で用意)にセットする。
Buffer BE 100 μlを添加し、蓋を閉めて、1分間室温で放置する。
11,000×gで30秒間遠心し、DNAを溶出させる。
遠心
*1 Buffer B5の調製法
製品コード 740470.10(10回用)の場合は、Wash Buffer B5(Concentrate) 6 mlに96~100%エタノール 24 mlを添加する。
製品コード 740470.50(50回用)の場合の調製法は英文説明書を参照すること。
*2 試料の破砕には市販の振盪破砕機なども使用できる。使用条件は各機器によって異なるため、個別に条件検討が必要となる。
*3 脂肪層を避け、ピペットで透明な液体だけを吸い上げて添加する。


<注意>
使用時には、詳細は必ず添付の英文説明書を確認すること。

  NucleoSpin® DNA Lipid Tissue