Pfu Methionine Aminopeptidase

Pfu Methionine Aminopeptidaseの使用例

実験例

ヒトフィブロネクチンフラグメントC281(M.W.=33,000)を遺伝子組換えにより大量発現すると、大多数のタンパク質ではN末端メチオニンが付加したままの状態となる。そこ で本タンパク質にPfu Methionine Aminopeptidaseを作用させ、N末端メチオニンの除去を試みた。

ヒトフィブロネクチンフラグメントC281(基質):Met-Ala-Pro-Thr-Asp-Leu-…

反応条件
 基質:680 pmol
酵素:2 mU
溶媒:0.2 mM CoCl2を含む10 mM PIP ES、pH7.5
 液量:200 μl
    ↓75℃で5時間保温
  シークエンサーでアミノ酸配列分析

結果

ヒトフィブロネクチンフラグメントC281をPfu Methionine Aminopeptidaseで処理した場合と処理しなかった場合のN末端アミノ酸配列分析の結果を示す(表2、3)。本酵素処理により主成分のタンパク質のN末端メチオニンのみが除去できた。
表2 未処理
Major Met Ala Pro Thr Asp Leu
(pmol) 137.6 156.6 154.7 109.8 126.5 151.8
Minor*     Pro Thr Asp Leu
(pmol)     51.4 18.5 50.1 68.1
表3 処理済
Major - Ala Pro Thr Asp Leu
(pmol)   103.5 83.4 61.3 58.9 83.5
Minor*     Pro Thr Asp Leu
(pmol)     61.3 65.6 53.9 71.2
*微量成分でN末端がプロリンであるものは、E.coli菌体中で発現後、
一部N末端メチオニンが宿主の Methionine Aminopeptidaseで
除去された後、非特異的アミノペプチダーゼでさらにアラニンが
除去されたためと推測される。

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