Lacto-N-biosidase

Application2:Lea/Lea糖鎖のLacto-N-biosidase消化

Lea/Lea糖脂質は最近ヒト結腸腺癌由来細胞株であるColo205の細胞膜より単離されたラクト系糖脂質で、1型糖鎖の繰り返し構造を持っている5)。この糖脂質をエンドグリコセラミダーゼで消化して糖鎖を遊離させた後GlycoTAGでPA化したものを基質として、α-1,3/4-Fucosidase(製品コード 4453)6)とLacto-N-biosidaseで逐次酵素消化を行った。反応生成物の分析はPALPAK Type Nを用いたHPLCで行った。

操作手順

反応は全て30 mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.5)中、37℃で30分行った。用いた酵素量は、α-1,3/4-Fucosidaseが0.05μU/pmol糖鎖、Lacto-N-biosidaseは0.5μU/pmol糖鎖である。
1)PA-Lea/Lea、40 pmolにα-1,3/4-Fucosidaseを加えて反応後、煮沸して反応を止め10 pmol相当量をHPLCで分析した。
2)残りにLacto-N-biosidaseを加えて反応後、煮沸して反応を止め10 pmol相当量をHPLCで分析した。
3)残りにα-1,3/4-Fucosidaseを加えて反応後、煮沸して反応を止め10 pmol相当量をHPLCで分析した。
4)残りにLacto-N-biosidaseを加えて反応後、煮沸して反応を止め10 pmol相当量をHPLCで分析した。

結果

HPLC分析の結果、PA-Lea/Leaは、α-1,3/4-FucosidaseとLacto-N-biosidaseによって、下図に示す様に逐次分解されることがわかった。

  Lacto-N-biosidase