細胞・組織用凍結保存液セルバンカーシリーズ(STEM-CELLBANKER®

ドライアイスを用いたヒトiPS細胞の輸送試験

凍結保存したヒトiPS細胞の輸送には、液体窒素を用いたドライシッパーが用いられることが多い。STEM-CELLBANKER Gradeを用いて凍結保存したヒトiPS細胞をドライアイス中で輸送可能であるか検討を行った。

<方法・結果>
STEM-CELLBANKER GMP Gradeを用いて凍結保存したヒトiPS細胞を、ドライアイスを入れた発砲スチロールで梱包し、4℃で48時間保管した。その後、ヒトiPS細胞を融解してフィーダー細胞上へ播種し、6日間培養を行った。コントロールには-152℃で保存していた細胞を用いた。
解凍3日目、4日目、6日目に細胞の形態を観察したところ、いずれの細胞も同様の形態を示し、コロニーを形成していた。また、6日目にアルカリホスファターゼ(ALP)で染色したところ、同様の染色結果が得られ未分化状態にも差がない事が確認された。以上より、STEM-CELLBANKER GMP Gradeで保存したヒトiPS細胞は、ドライアイスを用いた輸送が可能であることが確認できた。

ドライアイスを用いたヒトiPS細胞の輸送試験

  細胞・組織用凍結保存液セルバンカーシリーズ(STEM-CELLBANKER®