2iによるGround State維持

マウス・ヒトES/iPS細胞用培地 GS2-M®

  • フィーダー細胞不要、血清やLIF添加なしで、ground stateを維持したまま、マウスES細胞の培養が可能
  • 2種類の低分子阻害剤(CHIR99021, PD0325901=‘2i’)存在下でマウスES細胞株、iPS細胞株を作製するために調製された化学的成分既知の無血清培地
  • 2種類の低分子阻害剤はそれぞれ、GSK3β、またはERK / MEKからの分化誘導シグナルを抑制する効果を持ち、細胞の生存を促進する。
  • 2i 阻害剤は、生殖系列に分化可能なES細胞を得ることが困難であったマウスの種からの誘導や、ヒトおよび 家畜iPS細胞を作製する目的にも使用されている。
  • LIFの添加培養により、マウスのpartial iPS細胞やpre-iPS細胞を完全な多能性iPS細胞に変換可能
マウスES・iPS細胞用培地ガイド
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略称
製品コード TaKaRa
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製品名 容量 価格(税別)
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参考
資料
CEL Y40030 Y40030 GS2-M®
  • 2017年度 ウインターキャンペーン 細胞・培地
  • 劇物
  • 安全データシート(SDS)添付
100 ml ¥29,800
¥23,840
2017/11/27~
2018/02/28

値下げしました(2016/7/20)
説明書・データシート・ベクター情報

※色文字での表示は、キャンペーン価格およびそのキャンペーン期間です。

製品説明

GS2-M培地は、2種類の低分子阻害剤(CHIR99021, PD0325901=‘2i’)存在下でマウスES細胞株、iPS細胞株を作製するために調製された化学的成分既知の無血清培地である。CHIR99021、PD0325901はそれぞれ、GSK3βまたはERK/MEKからの分化誘導シグナルを抑制する効果を持ち、細胞の生存を促進する。マウスのpartial iPS細胞やpre‐iPS細胞を完全な多能性iPS細胞に変換するためにLIFを添加することも可能である。(参考文献1, 2)
naïveなground stateマウス多能性幹細胞の長期間の維持は、GS2-M培地だけで可能である。
近年、2i阻害剤は生殖系列への分化可能なES細胞を得ることが困難であったマウス種からの誘導や(参考文献3)、ヒト及び家畜iPS細胞を作製する目的にも使用されるようになってきた。(参考文献4, 5 )
【未分化状態の確認】
(左) GS2-M培地で培養したマウス
    ES細胞E14Tg2A株
(右) アルカリホスファターゼ染色
【 GS2-MによるmES細胞のGround state高効率維持 】
Ground stateな状態にあるマウスES細胞(naive型mES)のマーカー遺伝子Rex1のプロモーター下流にGFP遺伝子を挿入したmES細胞株(Rex1GFPd2レポータ株)(※)を、血清入りmES培養用培地(10%FBS + LIF)とGS2-M培地をそれぞれ用いて3継代培養した後、GFP発現細胞の割合を評価した。その結果、GS2-M培地を用いた場合に70%を超えるGFP陽性細胞が検出され、GS2-M培地の高効率なGround state維持が確認された。
※参考文献:Nat. Cell Biol. (2011) 13, 838-845.
【 GS2-M培地で培養したmES細胞でのキメラ率 】
フィーダーフリー条件下、GS2-M培地で約1週間培養したmES細胞をインジェクションし、生まれてくるマウス個体の毛色にてキメラ率を検証した。その結果、全身が100%黒い毛色(ES細胞由来)の個体を作製することができ、キメラ作製効率が高いことが示された。
(白い毛色のマウス:仮親)
※本データは、新潟大学 脳研究所 細胞神経生物学分野
崎村 建司先生、阿部 学先生よりご提供いただきました。

内容

  • GS2-M media 100 ml
  • 2i supplement(DMSO含有)100 μl

保存

GS2-M media:-20℃
2i supplement:-80℃
(融解後は4℃で保存し、2週間以内に使用する)
必ず遮光して保存すること。

培地の調製方法

2i supplement 100 μlを室温で融解し(5分以内)、素早くスピンダウンする。融解した2i supplementを予め保温した培地に無菌的に添加し、完全に均一になるまで混合する。リプログラミングフェイズまたはクローン化したマウスiPS細胞の播種のみに用いる場合は、10 ng/ml LIFを調製済みのGM2-M 2i培地に添加する。フィルター滅菌は避ける。

培養容器のコーティング処理の方法

培養容器のコーティング処理は、①または②のどちらかを選択して実施してください。
① 0.1% ゼラチン(Type A)溶液(PBS(-/-)に溶解)を培養容器に加えて室温で15分間以上静置し、培養面をコーティングする。
② 0.01% ポリ-L-オルニチン溶液を培養容器に加えて、37℃で30分間以上静置した後、ポリ-L-オルニチン溶液を除き、PBS(-/-)で2回洗浄する。
その後、10 μg/ml ラミニン溶液(PBS(-/-)に溶解)を加えて、37℃で3時間以上静置して、培養面をコーティングする。

※①、②ともに培養器の培養面が完全に浸る液量を加えてください。
※細胞を播種する直前にコーティング剤を除去してください。
※ポリ-L-オルニチン溶液は水溶液が市販されています。

本製品以外に必要な試薬

・マウスES細胞、iPS細胞の場合
0.1% ゼラチン(Type A)/PBS(-/-)でコートした培養容器、あるいは、0.01% ポリ-L-オルニチン溶液でコーティング後、10 μg/ml ラミニン/PBS(-/-)でコートした培養容器を使用
・ヒトiPS細胞の場合は下記の文献参照
Wang W, et al. (2011) reference for more detailed reagent and culture requirements to generate and propagate ‘naïve’ human iPS cells

参考文献

  1. Promotion of Reprogramming to Ground State Pluripotency by Signal Inhibition.
    Silva J, et al. (2008) PLoS Biol. 6: e253,
  2. Nanog is the Gateway to the Pluripotent Ground State.
    Silva J, et al. (2009) Cell 138(4): 722-737.
  3. Validated germline‐competent embryonic stem cell lines from non‐obese diabetic mice.
    Nichols J, et al. (2009) Nat. Med. 15: 814-818,
  4. Rapid and efficient reprogramming of somatic cells to induced pluripotent stem cells by retinoic acid receptor gamma and liver receptor homolog.
    Wang W, et al. (2011) PNAS (USA). 108(45): 18283-18288.
  5. Reviewed in: Malaver‐Ortega LF, et al. Theriogenology. 78(8):1749

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(2016年3月作成)
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