Campylobacter (cdt gene) PCR Detection and Typing Kit

カンピロバクターの迅速な検出・同定
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別) 特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
RR134A

TKR

タカラバイオ(株)
Campylobacter (cdt gene) PCR Detection and Typing Kit
ライセンス
100回(50検体) ¥102,000
説明書・データシート・ベクター情報
RR134A
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製品説明

カンピロバクターによる食中毒の発生件数は近年増加の傾向にあり、主要な食中毒原因菌のひとつとして注目されている。カンピロバクター属菌は酸素が3~10%の微好気条件下で増殖する螺旋状グラム陰性細菌である。カンピロバクターが引き起こす主たる症状は腸炎であるが、その原因菌の約90%がCampylobacter jejuni(以下C. jejuni)であり、数%がCampylobacter coli(以下C. coli)と言われている。また、Campylobacter fetus(以下C. fetus)は、敗血症や髄膜炎などの検査材料からも分離されており、これらの病態の原因菌の一つと考えられている。このように菌種によって症状が異なることから、菌の検出と合わせて菌種の同定も非常に重要とされている。現在、カンピロバクターの検出・同定は培養法によって行われているが、菌の増殖が遅いため前培養で最低2日かかり、さらに数日間の菌種同定培養試験が必要なため、カンピロバクターの確実な菌種同定には1週間程度を要します。そのため、PCR法等の遺伝子検出技術を応用した迅速な検出・同定法が待ち望まれていた。
本キットは、カンピロバクター属菌が保有するCytolethal distending toxin遺伝子(cdt genes)のBサブユニット遺伝子(cdtB gene)又はCサブユニット遺伝子(cdtC gene)をターゲットとして、C. jejuniC. coliC. fetusの3菌種を特異的かつ迅速にPCRで検出・同定できる。カンピロバクター属菌の中には、まれにcdtB geneやcdtC geneに欠損や変異を持つ菌株が存在するので、検出精度を高める目的で、cdtB geneとcdtC geneの2つの遺伝子の増幅検出を行う。本キットの増幅にはHot Start PCR用酵素、TaKaRa Ex Taq HSを使用しており、反応液調製時などサイクル前のミスプライミングやプライマーダイマーに由来する非特異的増幅を防ぐことができ、高感度の検出が可能である。

本キットの製品化にあたりましては、大阪府立大学および扶桑薬品工業株式会社のご協力をいただきました。

内容

(50 μl反応系、100回用*1
1.Premix Ex Taq HS*2(2×conc.)500 μl×5
2.cdtB Primer Mix250 μl
3.cdtC Primer Mix250 μl
4.dH2O1 ml×3
5.C. jejuni Positive Control150 μl
6.C. coli Positive Control150 μl
7.C. fetus Positive Control150 μl

*1 cdtB遺伝子検出50反応、cdtC遺伝子検出50反応用
*2 TaKaRa Ex Taq HS、反応Buffer、dNTP mixtureを含む2倍濃度のPCR反応試薬。凍結融解の繰り返しにより活性が低下する恐れがあるため、融解後はPCR用のチューブに25 μlずつ小分けして-20℃で保存してください。

保存

-20℃

キット以外に必要な試薬、機器(主なもの)

本キットを用いた検出過程では、さらに次のような試薬、機器が必要です。
【試薬】
  1. 滅菌精製水
  2. アガロースゲル
    PrimeGel Agarose PCR-Sieve (製品コード 5810A)
  3. 電気泳動用buffer
    Tris-Acetate-EDTA Buffer (TAE) 50×Powder, pH8.3(製品コード T9131)
    またはTBE (Tris-borate-EDTA) powder(製品コード T905)
  4. DNA マーカー
    100 bp DNA ladder(製品コード 3407A/B)
  5. Loading buffer(6× : 36% glycerol, 0.05% bromophenol blue, 0.035% xylene cyanol, 30 mM EDTA)(4.に記載のDNAマーカーには添付されている。)
  6. DNA染色剤
    SYBR Green I Nucleic Acid Gel Stain(製品コード 5760A/5761A)またはエチジウムブロマイド

【機器】
  1. ヒートブロック(95℃まで温度を上げられるもの)
  2. 1.5 mlチューブ対応型冷却遠心機
  3. サーマルサイクラー
    TaKaRa PCR Thermal Cycler Dice Touch(製品コード TP350)
    TaKaRa PCR Thermal Cycler Dice Gradient(製品コード TP600)
  4. 電気泳動装置 Mupid-2plus(製品コード M-2P) Mupid-exU(製品コード EXU-1)
  5. 電気泳動ゲル撮影装置(SYBR Green Iを使用する場合は、専用のフィルターが必要です。)

【その他】
  1. 0.2 ml PCRチューブ
    0.2 ml Hi-Tube Dome Cap(製品コード NJ200)など
  2. 200 μl,20 μl,10 μl 各マイクロピペット
  3. マイクロピペット用チップ(疎水性フィルター付)

遺伝子検出・検査 関連試薬の選択フローをご利用ください

分野別の試薬選択フロー
手法別の試薬選択フロー

「遺伝子検査(食品・水質・家畜他)」関連のお役立ち情報専用ページもご参照ください。
注意事項
  • 本製品は食品分析および環境分析用試薬です。ヒト、動物への医療、臨床診断には使用しないようご注意ください。また、食品、化粧品、家庭用品等として使用しないでください。検査結果判定により発生する問題に関してタカラバイオ株式会社は一切の責任を負いません。
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