細胞ペレット(in RNAlater®)(ヒト内皮細胞、上皮細胞)

PromoCell社 細胞ペレット Q&A

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Q1 細胞ペレットに含まれる細胞数は?
A1 200 μlのRNAlater(Life Technologies社)中に>1×106個の細胞が含まれています。
Q2 細胞ペレットの由来細胞の継代数は?
A2 ほとんどの細胞ペレットは、PromoCell社の細胞製品と同じ継代数の凍結細胞を融かした後、一度だけ培養して調製しています。たとえば、HUVECとHUAECは凍結融解後がP1となるため、細胞ペレットはP2で凍結したことになります。平滑筋細胞(SMC)、ケラチノサイト、上皮細胞は融解後がP2で、ペレットはP3で凍結しています。一方、ヒト肝細胞と血球細胞は細胞単離後そのまま凍結しており、細胞融解時にも培養ステップを入れることなくペレットを調製しています。
Q3 細胞ペレットの保存方法は?
A3 細胞ペレットは-20℃保存です。本製品は-20℃では凍結しません。
Q4 細胞ペレットは培養できるか?
A4 いいえ。細胞ペレットはRNAlater中で-20℃で凍結されており、この条件下では細胞は生存できません。細胞ペレットの主な使用目的はRNAやタンパク質の分析です。細胞ペレットと同じドナー由来で培養可能な細胞製品も用意されていますのでお問い合わせください。
Q5 RNAlaterは細胞ペレットのタンパク質を変性させるか?
A5 はい。RNAlaterはタンパク質を変性させると考えられます。従って、細胞ペレットから得られるタンパク質はウェスタンブロッティング、二次元電気泳動などには使用できますが、活性測定など、nativeなタンパク質が必要とされる実験には使用できません。
Q6 細胞ペレットからRNAを抽出する方法は?
A6 RNAlaterで保存した細胞からのRNA抽出には以下の2つの方法があります。
  1. 抽出前に細胞からRNAlater液を除きます。RNAlaterには粘性があるため、細胞を遠心操作により沈殿させるために強い遠心力が必要です。15 mlのコニカルチューブに内容物を移し、等量のPBSを加え、5,000×gにて4℃、10分間遠心分離を行います。
  2. RNAlater中の細胞を直接RNA抽出に使用する方法もあります。液量が多い(200 μl)ため、通常、この方法では細胞溶解液の追加が必要です。

  細胞ペレット(in RNAlater®)(ヒト内皮細胞、上皮細胞)