核酸抽出

大容量の血漿サンプルからの遊離DNA精製プロトコール(NucleoSnap cfDNA)

NucleoSnap cfDNA(製品コード 740300.10/740300.50)

1.血漿サンプルの遠心
血漿サンプル*1を4,500×g、10分間遠心して、細胞やその残滓を除去する。
2.サンプルの溶解
1. の血漿3 ml*1を50 mlチューブに移し、45 μlのProteinase Kを添加し、混合する。室温で5分間反応させたのち、Buffer VL 3 mlを加え、20秒間激しく混合する。
56℃で5分間インキュベートする。
3.エタノールの添加
エタノール(96~100%)3 mlを*1添加し、10秒間激しく混合する。
4.カラムへの吸着
NucleoSnap cfDNA ColumnをVacuum Manifoldにセットする。Column Conditioner CC 500 μlをカラムに添加し、0.4~0.6 barで液がカラムを通過するまで約30秒間吸引する。*2
3. の溶液をカラムに加え、約0.4 barで液がカラムを通過するまで5~15分間吸引する。通過後は吸引を止める。
5.メンブレンの洗浄
1回目の洗浄
Buffer VW1 1 mlをカラムに添加し、0.2~0.4 barで液が通過するまで約1分間吸引する。通過後吸引を止める。
2回目の洗浄
Buffer WB 500 μlをカラムに添加し、0.2~0.4 barで液が通過するまで約30秒間吸引する。通過後吸引を止める。
6.メンブレンの乾燥
5. のカラムをManifoldから取り外し、Collection Tube(2 ml:蓋なし)に装着し、カラムの上部コンテナ部分を取り外す。
カラムを入れた2 mlのチューブを11,000~20,000×gで3分間遠心する。カラムをCollection Tubeのろ液に触れないよう取り出す。
7.DNAの溶出
カラムを1.5 mlのCollection Tubeにセットする。
Elution Buffer 50 μlを添加し、3分間室温でインキュベートする。
11,000×gで1分間遠心し、DNAを溶出させる。

*1血漿サンプルの容量
使用する血漿量を変える場合には、血漿量に比例させてProteinase K、Buffer VL、エタノールの使用量を変える必要がある。
5 mlを超える血漿を使用する場合には、追加のProteinase K(製品コード 740396)、Buffer VL(製品コード 740833.200)が必要になる。
血漿量 [ml]Proteinase K [μl]Buffer VL [ml]Ethanol [ml]
11511
2322
34533
46044
57555
69066
710577
812088
913599
101501010

*2カラムの平衡化は、3. の溶液をカラムに加える1~5分前に行う。

<注意>
使用時には、詳細は必ず添付の英文説明書を確認すること。