Mitochondrial Apoptosis Staining Kit
ミトコンドリアの膜電位の消失は、アポトーシスの誘導によって引き起こされる初期の現象の一つである。Mitochondrial Apoptosis Staining Kitは、蛍光を用いたin vitroアッセイを行うことにより、アポトーシスにおけるミトコンドリアの変化を簡単かつ高感度に検出するキットである。本製品は、陽イオン色素であるMitoCaptureを使用して正常な非アポトーシス細胞とアポトーシス細胞を区別して染色する。非アポトーシス細胞では、MitoCaptureはミトコンドリア内に蓄積・凝集して明るい赤色蛍光を発する。アポトーシスを起こしている細胞ではミトコンドリアの膜電位が変化しているため、MitoCaptureはミトコンドリア内で凝集できずにモノマーの状態で細胞質にとどまり、緑色の蛍光を発する。蛍光シグナルは、蛍光顕微鏡やフローサイトメーターで検出することができる。検出には、一般的なFITCやローダミン検出用のフィルターやチャネンルを用いることができる。約20分で生細胞のアポトーシスを高感度に検出することが可能である。
内容
・MitoCapture Reagent
・Incubation Buffer
保存
-20℃
Incubation Bufferは開封後4℃保存 Cytochrome c Apoptosis Detection Kit
チトクロームcはミトコンドリアの内膜と外膜の間に位置しており、アポトーシスにおいて重要な役割を果たしている。アポトーシス誘導が起こると、チトクロームcはミトコンドリアから細胞質へと放出されApaf-1と結合する。チトクロームc/Apaf-1複合体はカスパーゼ-9を活性化し、カスパーゼ-3やアポトーシスに関わる一連のカスパーゼを活性化する。Cytochrome c Apoptosis Detection Kitは、アポトーシスの過程でミトコンドリアから細胞質へと移行したチトクロムcの検出に有効である。本製品は、簡便な操作で高度に濃縮されたミトコンドリア画分を細胞質から分離することができる。ミトコンドリアから細胞質に放出されたチトクロームcは、キットに含まれる抗チトクロームc抗体を用いてウェスタンブロッティングによって検出できる。操作は非常にシンプルかつ簡単で、超遠心機や有毒な化学物質は使用しない。
内容
| ・Mitochondria Extraction Buffer |
・5× Cytosol Extraction Buffer |
・DTT (1 M) |
・500×Protease Inhibitor Cocktail (凍結乾燥品) |
 | ・Anti-Cytochrome c Mouse mAb (0.2 mg/ml) |
保存
-20℃
Mitochondria Extraction Buffer、5× Cytosol Extraction Buffer は開封後4℃保存