コールドショック発現系について

T7系での発現に問題があった15種類の遺伝子のコールドショック発現系での検討

T7プロモーターによる発現系で発現量や可溶性度に問題があった15種類のヒト遺伝子について、コールドショックベクターの効果を検討した(pCold Iを使用)。
その結果、T7系でまったく発現しなかった6遺伝子について、すべての遺伝子で発現がみられた。
T7系で発現レベルが低かった9遺伝子については、7遺伝子で発現量が増加した。
また、15遺伝子のうち、7遺伝子で可溶性度が向上した。

遺伝子
No.
分子量
(kDa)
T7発現系 コールドショック発現系
発現の有無*1 可溶性発現*2 発現の有無*1 可溶性発現*2
1 6.4 × × ×
2 9.0 ×
3 12.6 × ×
4 13.4 ×
5 15.8 × × ×
6 19.4 × ×
7 24.7 ×
8 26.3 × × ×
9 29.8 × ×
10 32.1 ×
11 33.1
12 33.4
13 33.9 × ×
14 46.3 × ×
15 46.8 ×

発現の有無*1 可溶性発現*2
◎ CBB染色で強く染色
○ CBB染色で染色 ○ 可溶性
△ 抗体で染色 △ 一部可溶性
× 検出されない × 不溶性

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