MightyAmp DNA Polymerase(製品コード R071A/B、R070A/B)
方法
マウス尾、肝臓、脾臓、胸腺、脳の各5~10 mg に50 mM NaOHを180 μl添加し、95℃で10分間インキュベートした後、1 M Tris-HCl(pH8.0)を20 μl加えて中和し、アルカリ熱抽出液を得た。各アルカリ熱抽出液2.5 μl を鋳型として(25 μl反応系)、マウスTfrc 遺伝子(2 kb)をターゲットに、MightyAmp DNA Polymerase、A社阻害物質耐性酵素、B社阻害物質耐性酵素ならびにTaKaRa Taq Hot Start Version(TaKaRa Taq HS)(製品コード R007A)を用いてそれぞれ推奨条件でPCR 増幅を行った。各反応液3 μlを電気泳動に供し、反応性を比較した。
結果
TaKaRa Taq HSではほとんどPCR 増幅産物が得られないアルカリ熱抽出液に対しても、MightyAmp DNA Polymeraseでは良好な増幅が見られ、他社阻害物質耐性酵素と比べて最も高い増幅効率を示した。
図1.マウス各組織からのアルカリ熱抽出液を鋳型とするPCR増幅
レーン 1. | | マウス尾 | | MightyAmp のPCR 条件: 98℃ 2 min.
↓
98℃ | 10 sec. | | 30 cycles |
68℃ | 2 min. |
|
2. | マウス肝臓 |
3. | マウス脾臓 |
4. | マウス胸腺 |
5. | マウス脳 |
M. | pHY Marker |