アダプターライゲーションの原理
アダプターとリンカーを組合せて用いると、リンカーライゲーション→制限酵素による切断という通常の手順を経ずに、突出末端の形態がデザインできる。すなわちメチラーゼによるインサートの保護を必要としない。
製品説明
リン酸化および非リン酸化された2種類の非自己相補的なオリゴヌクレオチドからなる二本鎖のアダプターで、EcoR Iサイトの他に内部にNot IサイトとBamH Iサイトを持っている。あらかじめアニーリングしてあるので、そのまま滅菌精製水あるいはTE Bufferに溶解して使用できる。
保存
-20℃
塩基配列
5’HO-AATT |
CGGCGGCCGCGGATCC |
|
GCCGCCGGCGCCTAGG-p5’ |
形状
凍結乾燥品
品質
- HPLC分析により純度を確認している。
- self ligation-restriction cleavage assayによりbiological activityを確認している。
用途
本アダプターは内部にNot Iサイト、BamH Iサイトを持っているので、EcoR I以外にこれらの制限酵素でもベクターに組み込んだ断片を切り出すことができる。特に、Not I は8塩基認識酵素であるため、ベクターDNAや組み込んだDNA中にこのサイトが存在する確率はきわめて低く、組み込んだDNA断片を完全な形で切り出せる等、有用性が高い。
通常のリンカーを用いてベクター中にDNA断片を組み込んだ場合、まれに末端の制限酵素サイトが潰れることにより、挿入断片をベクターから切り出すことができなくなることがある。本アダプターを用いると、内部のNot IサイトあるいはBamH Iサイトを利用してDNA断片を切り出すことができる。
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