製品説明
本製品は、各動物種由来のイムノグロブリンG(M288のみイムノグロブリンY)で感作して得たモノクローナル抗体である。
標識してウェスタンブロットや組織染色などの検出用二次抗体として使用できるほか、免疫沈降やEIA用の捕捉抗体を結合する二次抗体プレートの作製などに使用できる。
M281 | :血清由来マウスイムノグロブリンGを抗原としたラットモノクローナル抗体 |
M282 | :血清由来ラットイムノグロブリンGを抗原としたマウスモノクローナル抗体 |
M283 | :血清由来ウサギイムノグロブリンGを抗原としたマウスモノクローナル抗体 |
M284 | :血清由来ヒツジイムノグロブリンGを抗原としたマウスモノクローナル抗体 |
M285 | :血清由来ヒツジイムノグロブリンGを抗原としたマウスモノクローナル抗体 |
M286 | :血清由来モルモットイムノグロブリンGを抗原としたマウスモノクローナル抗体 |
M287 | :血清由来ヒトイムノグロブリンGを抗原としたマウスモノクローナル抗体 |
M288 | :ニワトリ卵黄由来イムノグロブリンYを抗原としたマウスモノクローナル抗体 |
製品コード | クローン番号 | 特異性 | サブクラス |
M281 |
MS-G 20-10D |
- マウスIgG Fabフラグメントに特異的に反応する。
- マウスIgMには交差反応しない。
- ラット、ウサギ、モルモット、ヒツジ、ヤギ、ヒトIgGおよびニワトリIgYに交差反応しない。
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Rat IgG1 |
M282 |
RAT-G 31A-12H |
- ラットIgG Fabフラグメントに特異的に反応する。
- マウス、ウサギ、モルモット、ヒツジ、ヤギ、ヒトIgGおよびニワトリIgYに交差反応しない。
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Mouse IgG1 |
M283 |
RAB-G 26-1 |
- ウサギIgG Fabフラグメントに特異的に反応する。
- マウス、ラット、モルモット、ヒツジ、ヤギ、ヒトIgGおよびニワトリIgYに交差反応しない。
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Mouse IgG1 |
M284 |
SHP-G 5-10E |
- ヒツジIgG Fabフラグメントに特異的に反応する。
- マウス、ラット、ウサギ、モルモット、ヤギ、ヒトIgGおよびニワトリIgYに交差反応しない。
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Mouse IgG1 |
M285 |
SHP-G 21-8A |
- ヤギIgGおよびヒツジIgGに特異的に反応する。
- マウス、ラット、ウサギ、モルモット、ヒトIgYおよびニワトリIgGに交差反応しない。
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Mouse IgG2b |
M286 |
GP-G 10A-12E |
- モルモットIgGに特異的に反応する。
- マウス、ラット、ウサギ、ヒト、ヒツジ、ヤギIgGおよびニワトリIgYに交差反応しない。
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Mouse IgG1 |
M287 |
HU-G 13-9H |
- ヒトIgG Fc領域に特異的に反応する。
- マウス、ラット、ウサギ、モルモット、ヒツジ、ヤギIgGおよびニワトリIgYに交差反応しない。
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Mouse IgG1 |
M288 |
CHK-Y 25-6A |
- ニワトリIgY Fabフラグメントに特異的に反応する。
- マウス、ラット、ウサギ、モルモット、ヒツジ、ヤギ、ヒトIgGに交差反応しない。
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Mouse IgG1 |
内容
モノクローナル抗体 0.2 mg(溶液凍結品:10 mM PBS, pH7.4)
保存
-20℃
本製品は防腐剤および保護タンパク質を含んでいません。解凍後、必要に応じて分注し、-20℃で保存してください。または防腐剤(0.1%アジ化ナトリウム等)を加えて4℃保存で6ヵ月を目途にご使用ください。
凍結融解の繰り返しは避けてください。
由来
製品コード | クローン番号 |
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M281 |
MS-G 20-10D |
血清由来マウスイムノグロブリンGで感作したSD (Sprague-Dawley)ラットリンパ球とマウス骨髄腫細胞P3U1を融合して得たハイブリドーマを、SCIDマウスの腹腔内で増殖させて得られた腹水。 |
M282 |
RAT-G 31A-12H |
血清由来ラットイムノグロブリンGで感作したC57BL/6マウスリンパ球とマウス骨髄腫細胞P3U1を融合して得たハイブリドーマを、SCIDマウスの腹腔内で増殖させて得られた腹水。 |
M283 |
RAB-G 26-1 |
血清由来ウサギイムノグロブリンGで感作したC57BL/6マウスリンパ球とマウス骨髄腫細胞P3U1を融合して得たハイブリドーマを、SCIDマウスの腹腔内で増殖させて得られた腹水。 |
M284 |
SHP-G 5-10E |
血清由来ヒツジイムノグロブリンGで感作したBALB/cマウスリンパ球とマウス骨髄腫細胞P3U1を融合して得たハイブリドーマを、BALB/cマウスの腹腔内で増殖させて得られた腹水。 |
M285 |
SHP-G 21-8A |
血清由来ヒツジイムノグロブリンGで感作したBALB/cマウスリンパ球とマウス骨髄腫細胞P3U1を融合して得たハイブリドーマを、BALB/cマウスの腹腔内で増殖させて得られた腹水。 |
M286 |
GP-G 10A-12E |
血清由来モルモットイムノグロブリンGで感作したC57BL/6マウスリンパ球とマウス骨髄腫細胞P3U1を融合して得たハイブリドーマを、SCIDマウスの腹腔内で増殖させて得られた腹水。 |
M287 |
HU-G 13-9H |
血清由来ヒトイムノグロブリンGで感作したBALB/cマウスリンパ球とマウス骨髄腫細胞P3U1を融合して得たハイブリドーマを、BALB/cマウスの腹腔内で増殖させて得られた腹水。 |
M288 |
CHK-Y 25-6A |
ニワトリ卵黄由来イムノグロブリンYで感作したC57BL/6マウスリンパ球とマウス骨髄腫細胞P3U1を融合して得たハイブリドーマを、SCIDマウスの腹腔内で増殖させて得られた腹水。 |
製法
カラムクロマトグラフィーによりイムノグロブリン(IgG)として精製後、10 mM PBS(pH7.4)に溶解して凍結。
防腐剤および保護剤を含みません。
用途
-
各動物種由来特異抗体を用いたウェスタンブロッティングや組織染色における二次抗体
本抗体を標識*後、検出用二次抗体として使用する。M282~M288は5~10 μg/mlの濃度に希釈した本抗体(非標識)を二次抗体として反応させ、その後に標識抗マウスIgG 抗体を用いて検出することも可能。また、異なる抗体を用いた多重染色に利用できる。
* 抗体の標識方法
本抗体を最適な緩衝液に置換した後、市販の標識用試薬を用いて、アミノ基を介した標識を行う。一般的な標識物質(ビオチン、FITC、ぺルオキシダーゼなど)での標識が可能である。
-
免疫沈降やEIAのための特異抗体(捕捉抗体)を結合する二次抗体プレートの作製
タンパク質不含の緩衝液(PBS等)で5~10 μg/mlの濃度に希釈した本抗体をイムノアッセイ用96ウェルプレートに50~100 μl/ウェルで加え、4℃で一晩吸着させて二次抗体プレート(抗各動物種IgGまたはIgY抗体プレート)を作製する。プレートをタンパク質含有の緩衝液(1% BSA/PBSなど)でブロッキングした後、捕捉抗体として各動物種由来特異抗体を結合させ、免疫沈降やEIAを行う。
- 固定化カラム・ビーズの調製
本抗体を、アミノ基を介した反応で樹脂(CNBr-Activated Sepharose等)やビーズへ固定化し、固定化カラム・ビーズを作製する。
関連資料
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