白血病の染色体異常タイピングキット

HemaVision®

メーカー
略称
製品コード TaKaRa
Code
製品名 容量 価格(税別) 特記事項 説明書
データシート
ベクター情報
参考
資料
DNA DT001 DT001 HemaVision® Kit
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1 Kit ¥730,000
DNA HV01-Screen DT003 HemaVision®-Screen
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25テスト ¥360,000
DNA HV01-28N DT004 HemaVision® (Primer Module)
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1セット ¥580,000
DNA HV04-RM DT005 HemaVision® Reagent Module
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1セット ¥62,000

製品説明

白血病や悪性リンパ腫にはさまざまな染色体異常が認められている。染色体転座の多くは白血病や悪性リンパ腫の病型を規定し、それぞれの病型は治療効果や予後と相関するといわれている。染色体異常を正確に判定し、病型を決定することは、臨床的にも重要であるといえる。
HemaVision Kit(製品コード DT001)は、multiplex RT-PCRによって、白血病に関連する28種の染色体転座および再構成(80種のbreakpointおよびsplice variant)を広範囲に検出し、サブタイピングまでを行うためのキットである。本キットでは、まず8種(M1~M8)のMaster primerを用いてmultiplex RT-PCRを行い、染色体異常をスクリーニングする。続いて、異常が検出されたグループについて、4~6種のSplit-out primerと呼ばれるプライマーを用いてPCRを行い、染色体異常のサブタイプを分析する。最大の感度を得るために、Master PCR増幅とSplit-out PCR増幅の両方の場合において、nested PCRを行うプロトコールが採用されている。
HemaVision-Screen(製品コード HV01-Screen)は、Split-out primerによるサブタイピングまでを行わず、染色体転座を8種(M1~M8)のグループにタイピングするためのプライマーミックス(First Master PCR primer及びNested Master PCR primerが含まれる)のセットであり、染色体異常のスクリーニングのみが目的の場合に利用できる。cDNA合成のためのHemaVision Reagent Module(製品コード HV04-RM)が別途必要である。

内容

HemaVision Kitは、HemaVision ((Primer Module))(製品コード HV01-28N)×1セットとHemaVision Reagent Module(製品コード HV04-RM)×4セットで構成される。
HemaVision (Primer Module)には、cDNA合成用primer、First Master PCR/Nested Master PCR 各25テスト分とFirst Split-out PCR/Nested Split-out PCR 各15テスト分に必要なPrimer Mixが含まれる。
HemaVision Reagent Moduleには、cDNA合成を約10反応分行うのに必要な逆転写酵素、バッファー類、dNTP mixが含まれる。
HemaVision-Screenには、cDNA合成用primer、First Master PCR/Nested Master PCR 各25テスト分に必要なPrimer Mixのみが含まれ、Split-out PCRのためのPrimer Mixは含まれない。
尚、本キット、セット類の何れにも、PCR増幅に用いるPCR酵素、PCR bufferは含まれていない。

HemaVision Kit(製品コード DT001)の内容:(製品コード HV01-28N)×1セット+(製品コード HV04-RM)×4セット

HemaVision (Primer Module)(製品コード HV01-28N)×1セット
cDNA primer solution 200 μl
First Master PCR primer solutions (M1~M8:8種類) 各155 μl
Nested Master PCR primer solutions (M1~M8:8種類) 各155 μl
First Split-out PCR primer solutions (37種類) 各95 μl
Nested Split-out PCR primer solutions (37種類) 各95 μl

HemaVision Reagent Module(製品コード HV04-RM)×4セット (以下は1セット分の内容です)
M-MLV Reverse Transcriptase (200 U/μl) 20 μl
5×M-MLV-RT buffer solution 100 μl
10 mM dNTP mix 100 μl
100 mM DTT 50 μl

HemaVision-Screen(製品コード HV01-Screen)の内容

HemaVision-Screen(製品コード HV01-Screen)
cDNA primer solution 200 μl
First Master PCR primer solutions (M1~M8:8種類) 各155 μl
Nested Master PCR primer solutions (M1~M8:8種類) 各155 μl
※HemaVision-Screen 1セットには、HemaVision Reagent Module(製品コード HV04-RM) 3セットが別途必要です。

保存

-20℃

判定表

M1

Mix

Translocation

Genes

M1A

t(X;11)(q13;q23)

MLL(11q23)
FOXO4(Xq13.1)

M1B

t(6;11)(q27;q23)

MLL(11q23)
MLLT4(6q27)

M1C

t(11;19)(q23;p13.1)

MLL(11q23)
ELL(19p13.1)

M1D

t(10;11)(p12;q23)

MLL(11q23)
MLLT10(10p12)

M5

Mix

Translocation

Genes

M5A t(4;11)(q21;q23) MLL(11q23)
AFF1(4q21.3)
M5B t(10;11)(p12;q23) MLL(11q23)
MLLT10(10p12)
M5C t(11;19)(q23;p13.3) MLL(11q23)
MLLT1(19p13.3)
M5D t(9;11)(p22;q23) MLL(11q23)
MLLT3(9p22)
M5E t(1;11)(q21;q23) MLL(11q23)
MLLT11(1q21)
M2
Mix Translocation Genes
M2A t(1;11)(p32;q23) MLL(11q23)
EPS15(1p32)
M2B t(11;17)(q23;q12-21) MLL(11q23)
MLLT6(17q21)
M2C t(11;19)(q23;p13.3) MLL(11q23)
MLLT1(19p13.3)
M2D t(10;11)(p12;q23) MLL(11q23)
MLLT10(10p12)
M2E t(9;11)(p22;q23) MLL(11q23)
MLLT3(9p22)
M6
Mix Translocation Genes
M6A inv(16)(p13;q22) CBFB(16q22.1)
MYH11(16p13.11)
M6B t(9;22)(q34;q11) BCR(22q11)
ABL1(9q34.1)
M6C t(9;12)(q34;p13) ETV6(12p13)
ABL1(9q34.1)
M6D t(5;12)(q33;p13) ETV6(12p13)
PDGFRB(5q33)
M6E t(12;22)(p13;q11-12) ETV6(12p13)
MN1(22q12.1)
M3
Mix Translocation Genes
M3A t(1;19)(q23;p13) TCF3(19p13.3)
PBX1(PRL)(1q23.3)
M3B t(17;19)(q22;p13) TCF3(19p13.3)
HLF(17q22)
M3C t(12;21)(p13;q22) ETV6(12p13)
RUNX1(21q22.3)
M3D TAL1d
(40kbp deletion 1p32)
STIL(1p32)
TAL1(1p32)
M7
Mix Translocation Genes
M7A t(6;9)(p23;q34) DEK(6p23)
NUP214(9q34)
M7B t(9;9)(q34;q34) SET(9q34)
NUP214(9q34)
M7C inv(16)(p13;q22) CBFB(16q22.1)
MYH11(16p13.11)
M7D t(3;21)(q26;q22) RUNX1(21q22.3)
RPL22P1(3q26)
M4
Mix Translocation Genes
M4A t(8;21)(q22;q22) RUNX1(21q22.3)
RUNX1T1(8q22)
M4B t(3;21)(q26;q22) RUNX1(21q22.3)
MDS1-EVI1(3q26)
M4C t(16;21)(p11;q22) FUS(16p11.2)
ERG(21q22.3)
M4D t(15;17)(q22;q21) PML(15q22)
RARA(17q21)
M8
Mix Translocation Genes
M8A t(11;17)(q23;q21) ZBTB16(11q23)
RARA(17q21)
M8B t(3;21)(q26;q22) RUNX1(21q22.3)
EVI1(3q26)
M8C t(15;17)(q22;q21) PML(15q22)
RARA(17q21)
M8D

t(5;17)(q35;q21) NPM1(5q35)
RARA(17q21)
M8E t(3;5)(q25.1;q35) NPM1(5q35)
MLF1(3q25.1)
M8F t(9;22)(q34;q11) BCR(22q11)
ABL1(9q34.1)
表1 染色体異常判定表

解析の手順

  1. 血液または骨髄よりRNAを抽出する。
  2. cDNA primer*と逆転写酵素*を用いてcDNA合成を行う。
  3. 8種(M1~M8)のMaster primer*を用いてFirst Master PCRを行う。
  4. 各First Master PCR反応液(1 μl)を鋳型としたNested Master PCRを行う。
  5. アガロース電気泳動を行い、増幅されたDNAを検出する。反応液中には、control primerが含まれており、PCR反応の成否をpositive control(911 bp)の増幅の有無により確認できる。染色体異常がある場合では、特異的な増幅産物が検出される。
    図1の例では、sample 1ではM3(レーン3)に、sample 2ではM2(レーン2)に特異的な増幅産物が認められている。
  6. 特異的な増幅産物を検出した場合、そのグループ(M1~M8)に対応したFirst Split-out primer*を用いたFirst Split-out PCRを行う。
    図1のsample 1ではM3A~M3Dの4種、sample 2ではM2A~M2Eの5種のFirst Split-out primerを用いてPCRを行う。
  7. 各First Split-out PCR反応液(1 μl)を鋳型としたNested Split-out PCRを行う。
  8. アガロース電気泳動を行い、増幅されたDNAを検出する。
    図1のsample 1ではM3B(レーン2)の場合で、sample 2ではM2A(レーン1)の場合で特異的な増幅が認められている。表1の判定表から、sample 1はt(17;19)(q22;p13)、HLF;TCF3転座、sample 2はt(1;11)(p32;q23)、EPS15;MLL転座であると判定される。
* HemaVision Kit(製品コード DT001)に含まれている。


図1 解析手順のフローチャート

使用上の注意

HemaVisionは研究用試薬であり、臨床診断の目的には使用できない。
HemaVisionはDNA Diagnostic A/S社の登録商標です。

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