TB Green Premixシリーズの使い分けについて

タカラバイオでは、インターカレーター法(TB Green検出)のリアルタイムPCR試薬として、特長の異なるTB Green Premix試薬を各種ご用意しています。各製品の特長を活かし使い分けていただくことで様々なケースに対応でき、その結果リアルタイムPCRの成功率アップにつながります。
cDNA合成 TB Green Premix Ex Taq II (Tli RNaseH Plus) TB Green Premix Ex Taq (Tli RNaseH Plus) TB Green Premix DimerEraser (Perfect Real Time) TB Green Premix Ex Taq GC (Perfect Real Time) MightyAmp for Real Time (TB Green Plus)

TB Green Premixシリーズの反応比較例

λDNAを鋳型とした増幅サイズ300 bpのリアルタイムPCRを行い、3種類のTB Green Premix試薬の反応性を比較した。

3種類のTB Green Premix試薬の増幅曲線、融解曲線、検量線

TB Green Premix Ex Taq (Tli RNaseH Plus) では、2反応のNo Template Controlのうち、1反応でプライマーダイマーと思われる非特異的増幅が生じたが、TB Green Premix Ex Taq II (Tli RNaseH Plus) およびTB Green Premix DimerEraserではNo Template Controlでの増幅は見られなかった。一方、検量線から求めたPCR増幅効率より、この系ではTB Green Premix Ex Taq (Tli RNaseH Plus) およびTB Green Premix Ex Taq II (Tli RNaseH Plus) がTB Green Premix DimerEraserよりも効率よく増幅できることがわかった。
総合的に判断すると、この系にはTB Green Premix Ex Taq II (Tli RNaseH Plus) が最も適していると考えられる。

※GC含量60%~70%の増幅しにくいターゲットやCpGアイランドを含む領域などの検出にはTB Green Premix Ex Taq GC(製品コード RR071A/B)の使用を推奨する。
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