コレラ毒素検出用 Primer Set VCT-1 & 2
コレラ毒素遺伝子の検出
コレラ菌(コレラ毒素遺伝子陽性株および陰性株)および毒素原性大腸菌(易熱性エンテロトキシン遺伝子陽性株)を用いた実験例を示す。
反応液組成
専用10×PCR Buffer*1 | 5 μl |
dNTP Mixture(各2.5 mM)*2 | 4 μl |
Primer-1 | 0.5 μl |
Primer-2 | 0.5 μl |
Template DNA*3 | 5 μl |
TaKaRa Taq(5 U/μl)*4 | 0.25 μl |
滅菌水 | 34.75 μl |
Total | 50 μl |
反応液は氷冷下で調製する。
*1 特殊細菌検出用Primer Set(製品コード S001~S028)に添付している。
*2 TaKaRa Taq(製品コード R001)に添付している。
*3 精製DNAまたは熱抽出サンプルを使用。なお、熱抽出サンプルは、菌体をLB培地中で37℃、
一晩培養した培養液10 μlにTE Buffer(10 mM Tris-HCl、0.1 mM EDTA、pH8.0)または滅菌水を90 μl加え、
95℃、5分間加熱後、卓上遠心機で菌体の残渣を除いた上清液を用いる。
*4 TaKaRa Taq(製品コード R001A)のほか、
TaKaRa Taq Hot Start Version(製品コード R007A)も使用できる。
PCR条件
熱変性 | 94℃、1 min | 35 cycles |
アニーリング | 55℃、1 min |
伸長 | 72℃、1 min |
結果
図1 コレラ毒素遺伝子の検出
3%アガロースゲル (エチジウムブロマイド0.5 μg/mlを含む) による電気泳動の結果
Lane M: | φX174-Hinc II digest |
1~3: | コレラ菌(エルトール・小川型、コレラ毒素遺伝子陽性株) |
4~6: | コレラ菌(エルトール・稲葉型、コレラ毒素遺伝子陽性株) |
7: | コレラ菌(古典・小川型、コレラ毒素遺伝子陽性株) |
8: | コレラ菌(古典・稲葉型、コレラ毒素遺伝子陽性株) |
9~10: | コレラ菌(non-Ol、コレラ毒素遺伝子陽性株) |
11: | コレラ菌(エルトール・小川型、コレラ毒素遺伝子陰性株) |
12: | コレラ菌(エルトール・稲葉型、コレラ毒素遺伝子陰性株) |
13: | 毒素原性大腸菌(LT遺伝子陽性株) |
コレラ毒素検出用 Primer Set VCT-1 & 2