DNA Ligation Kit

pUC 118-EcoR I分解物へのDNAフラグメントの挿入

pUC 118 DNAのEcoR I 断片(50 ng、25 fmol)に1.5 kbpのEcoR I 断片(2.5~250 ng、2.5~250 fmol)を加えたDNA溶液(5 μl)を調製した。プロトコールにしたがって、16℃で30分間反応させ、反応液の一部でJM109コンピテントセルを形質転換し、X-Gal、IPTGを含むL-Ampプレート上でコロニーを形成させた。白色コロニー数を計測し形質転換効率を調べた結果を表に示す。また、通常のライゲーション反応でT4 DNA Ligase(製品コード 2011)350 Uを使用して16℃で16時間反応させた場合の効率も併記した。また、本実験に使用したJM109コンピテントセルは6.3 × 107コロニー数/μg pUC 118 DNAの効率である。

表 ベクターを脱リン酸化した場合としない場合の形質転換効率


DNA Ligation System
30 min
T4 DNA Ligase
16 hr
インサート/ベクター
     モル比
脱リン酸化
ベクター
リン酸化
ベクター
脱リン酸化
ベクター
リン酸化
ベクター
0.1 1.7 × 106 7.8 × 105 1.6 × 105 4.6 × 105
0.3 5.0 × 106 2.5 × 106 2.0 × 105 1.0 × 106
1.0 1.7 × 107 8.2 × 106 1.8 × 106 1.9 × 106
3.0 2.3 × 107 1.7 × 107 3.1 × 106 5.0 × 106
10.0 2.1 × 107 2.3 × 107 1.9 × 106 1.2 × 107
(白色コロニー数/μgインサートDNA)

  DNA Ligation Kit