【方法】
pAUR316のクローニングサイトに、
A. oryzaeのアミラーゼ遺伝子のプロモーター、
E. coliのβ-グルクロニダーゼ(GUS)遺伝子、ターミネータを挿入してプラスミドpAUR316-GUSを作製し、これを用いて
A. nidulans FGSC89株を形質転換した。選択培地としては、2 μg/mlのAureobaisidin Aを含むSD培地を用いた。得られた形質転換体から全DNAを抽出し、PCRによりGUS遺伝子の存在を確認した。形質転換効率は8.4×10
2形質転換体/μgプラスミドDNAであった。形質転換体をマルトース・ペプトン培地で2日間培養した後、菌体を抽出バッファー中でガラスビーズを用いて破壊し、細胞抽出液を調製した。そして4-methylumbeliferyl glucuronide(4-MUG)を基質として細胞抽出液中のGUS活性を測定した(下記文献参照)。
【結果】
形質転換体は274.5 pmol/min/mg proteinのGUS活性を示した。
《参考文献》
Tada, S.
et al(1991)
Mol. Gen. Genet. 229, 301-306.