pUC118 DNAを
Hinc II(平滑末端)および
EcoR I(突出末端)で切断した直鎖状DNAのセルフライゲーション。
図3 pUC118制限酵素切断ベクターのセルフライゲーション
ライゲーション反応液の一部(10 ng DNA)を用い、JM109 Competent Cells(1.3×108 transformants/μg DNA)を形質転換し、生じたコロニーの数より形質転換効率を算出した。
これらの結果が示すように、ファージベクターへの外来DNAの挿入、リンカーのライゲーション、突出末端のセルフライゲーションにおいて3分間反応でも従来条件(16℃、30分間)とほぼ同等の結果が得られた。また平滑末端のセルフライゲーションにおいては、今回の条件ではVer. 1を用いた場合に若干の効率の低下は認められるものの、十分な効率が得られることが確認された。
このようにTaKaRa Ligation Kit Ver. 1、Ver. 2ともに25℃、3分間反応でも十分なライゲーション効率が得られ、反応を大幅に簡略化することができる。