GFPのターゲット配列(GGAGTTGTCCCAATTCTTG)に対するヘアピン型RNA発現のためのオリゴDNA(下記)を合成し、それをpSINsi-hH1、pSINsi-hU6、pSINsi-mU6の
BamH I-
Cla I部位に挿入し、siRNA発現用レトロウイルスベクタープラスミドを構築した。ネガティブコントロールとして、ターゲット配列に対するスクランブル配列(GTTACTTGAGCTCGTACGT)を用意した。
Retrovirus Packaging Kit Amphoを用いて293T細胞で一過性にアンフォトロピックウイルス産生を行い、NIH/3T3細胞で力価を測定した。
|
力価(cfu/ml) |
SINsi-hH1-GFP |
1.3×106 |
SINsi-hH6-GFP |
1.6×106 |
SINsi-mU6-GFP |
0.7×106 |
GFPを安定に発現しているNIH/3T3細胞(マウス由来)およびHT1080細胞(ヒト由来)に、GFPに対するヘアピン型RNAを発現するレトロウイルスベクター(Ampho-SINsi-hH1-GFP、Ampho-SINsi-hU6-GFP、Ampho-SINsi-mU6-GFP)、およびネガティブコントロールベクター(Ampho-SINsi-hU6-Nc)をMOI = 0.1以下の条件でポリブレン法によって感染した。感染細胞はG418培地で二週間選択の後、GFPの蛍光強度をフローサイトメーターで測定し、GFP蛍光強度の低下を算出した(図)。siRNA発現レトロウイルスによるRNAi効果が確認された。