pSINsiベクターシリーズ (製品コード 3660~3362) の3種類のプロモーターの働きを比較評価するために、あらかじめGFP遺伝子を導入して安定発現を確認したK-562細胞に、GFP siRNAを発現する組換えレトロウイルスをRetroNectin法で感染させ、G418培地で2週間選択培養した後、GFPの蛍光強度をフローサイトメーターで測定した。その結果を、BIO VIEW 45号で紹介したNIH/3T3細胞およびHT1080細胞での結果と併せて下図に示す。ヒトリンパ球系K-562細胞株でも3種類のsiRNA発現レトロウイルスによるRNAi効果が確認された。プロモーターの働きに注目してみると、RNAi効果は3種の細胞間で共通してhuman U6プロモーターの場合でもっとも大きく、mouse U6と、human H1プロモーターは同程度であることがわかった。