DNA Ligation Kit

プラスミドベクターへの外来DNAの挿入(Ver.1)

(1)プラスミドベクター〔0.03 pmol;pUC 18 DNA (2,686 bp)の場合約50 ng〕およびインサートDNA(0.1~0.3 pmol)を含むDNA溶液〔100 mM Tris-HCl(pH7.6)、 5 mM MgCl2が望ましい*〕5~10 μlを用意する。
(2)(1)のDNA溶液の4~8倍量**のA液を添加し、よく混合する。
(3)(1)のDNA溶液と等量のB液(5~10 μl)を添加し、よく混合する。
(4)16℃***で30分間****保温する。
(5)直ちに形質転換を行う場合には、100 μlのコンピテントセルに10~20 μl*****の反応液を加える。

* TE Buffer(10 mM Tris-HCl(pH8.0)、1 mM EDTA)でもほぼ同様の効率が得られる。
** DNA溶液を(1)のように調製した場合、またDNA量が0.5 μg以下の場合には、A液は4倍量添加すること。A液はDNA溶液量の8倍まで添加できる。
*** 反応温度を上げると(>26℃)環状DNAが形成されにくくなる。
**** ライゲーションが起こりにくい場合は時間をのばしてもよいが、効率があまり変わらない場合は、DNAを精製し直した方がよい。
***** Ligation kit溶液は、反応後そのまま形質転換に用いることができるが、溶液をそのままコンピテントセルに加えると、効率が悪くなる場合がある。その場合、反応終了後NaClを終濃度500 mM程度になるように反応液に添加し、形質転換に用いると改善されることがある。また、大量のDNA溶液をコンピテントセルに加える場合、およびエレクトロポレーションにより形質転換を行う場合はエタノール沈殿によりDNAを回収してから行うこと。

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