DNA Ligation Kit

リンカーライゲーション
 (アダプターライゲーション)

●プラスミドベクターにリンカーを挿入する場合は、プラスミドベクターへの外来DNAの挿入の方法と同じである。脱リン酸化ベクターにリン酸化リンカーを挿入する場合は、リン酸化リンカーをベクターの10~100倍量(モル比)加えて反応する。脱リン酸化していないベクターを用いる場合には、100倍以上のリンカーを加えて反応する 。
●DNA断片の両末端にリンカー(またはアダプター)を結合する場合(cDNAリンカーライゲーション等)
(1)結合したいDNAフラグメント(0.01~0.1 pmol)の100倍量以上のリンカー(またはアダプター)(モル比)を加えた溶液5~10μl*を用意する。
(2)
Ver.1の場合

等量のB液を加えよく混合し、16℃で30分間反応させる**。
Ver.2の場合
(1)のDNA溶液と等量のII液(5~10 μl)を添加し、よく撹拌する。(1)のDNA溶液の2倍量のI液を加えよく混合し、16℃で30分間反応させる**。
(3)70℃で10分間熱処理し、酵素を失活させる。その後、制限酵素での切断を行う場合は、一度エタノール沈殿によりDNAを回収して、バッファー交換した後行う。

*  Ver.1の場合、DNA溶液は、100 mM Tris-HCl(pH7.6)、5 mM MgCl2、100 mM NaClに調製すること。
** リンカーが不安定な構造(AT配列が多い、短い(~8 base)リンカー)の場合には、反応温度を下げて(<10℃)1~2時間反応する。

  DNA Ligation Kit