1) | 目標となる遺伝子をpUC118(またはpUC119)にクローニングしたプラスミドを作製し、E. coli MV1184 Competent Cellsに形質転換し、適当量をYT plate(150μg/mlのアンピシリンを含む)に広げ、37℃でコロニーを形成させる。 |
2) | MV1184(pUC118)を、2×YT培地(150 μg/ml アンピシリンを含む)で37℃、一晩前培養する。 |
3) | 2×YT培地(150μg/ml アンピシリンを含む)3 mlに、前培養液をOD600 = 0.02~0.05になるように接種し、37℃で培養する。 |
4) | OD600= 0.1~0.2のとき、1.で調製したヘルパーファージをm.o.i = 2~10で感染させる。
(通常3 mlの培養液に対して1010 pfu/mlのファージ液を30μl加えれば充分である。)
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5) | 37℃、10~30分間ゆっくり振とう後、70 μg/mlとなるようカナマイシンを加える。
※以上3)~5)のstepは以下のようにしてもよい。
(1)前培養液30μlに、ヘルパーファージ液(>1010 pfu/ml)30μlを加え、37℃で10~30分間静置する。
(2)37℃に温めておいた2×YT培地(150μg/mlアンピシリン、70 μg/mlカナマイシンを含む)を3 ml加える。 |
6) | ヘルパーファージ液の調製と同様に、なるべく通気性のよい条件で37℃で14~18時間培養する。
※以下は、一本鎖DNAの調製方法と同じである。
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7) | 培養液をマイクロチューブに移し、遠心分離(8,000×g、5分間)にて菌体を除き、上清を別のマイクロチューブにとる。 |
8) | 培養上清1 mlに対して200μlのPEG-NaCl溶液を加え、よく混合し、15分間室温におく。 |
9) | 遠心分離(8,000×g、5分間)し、上清を除く(ろ紙等で完全にPEG-NaCl 溶液を除く)。 |
10) | 沈殿を100μlのTE Bufferで完全に溶解させる。 |
11) | TE飽和フェノールを50μl添加し、約10秒間振とうし、約10分間放置する。 |
12) | クロロホルム:イソアミルアルコール(24:1)を50 μl添加し、約10秒間振とうする。 |
13) | 5分間遠心後、水層(上層)を別のマイクロチューブに移す。 |
14) | 10μlの3 M酢酸ナトリウムを添加し、250μlの氷冷エタノールを加え混和後、-70℃で5分間(-20℃で20分間)放置する。 |
15) | 約5分間遠心し、沈殿を70%エタノールで洗う。 |
16) | 再遠心し、上清を除き減圧乾燥する。 |
17) | TE Buffer 50 μlに沈殿を溶かし、-20℃に保存する。 |