1) |
100 mlのPD培地にA. nidulansの胞子懸濁液(0.5 ml)を植菌し、30℃で12~20時間振盪培養する(バッフル付き三角フラスコ等で激しく振盪する)。 |
2) |
ガラスろ過器(3G1)でろ過して菌糸を集める。滅菌水で洗浄後、スパーテル等で押さえて菌糸から水分を十分に除く。 |
3) |
適当量(数百μl相当)の菌糸を50 mlポリプロピレン製遠心管中の10 mlのプロトプラスト化溶液に加えて懸濁する(加える菌糸の量は、溶液中で菌糸がサラサラ動く程度)。 |
4) |
30℃で1~2時間ゆるやかに振盪し、プロトプラスト化する(顕微鏡で確認する)。 |
5) |
ガラスろ過器(3G2)でろ過し、そのろ液を2,000 rpmで5分間遠心してプロトプラストを集める。 |
6) |
プロトプラストを0.8 M NaClで2回洗浄する。 |
7) |
プロトプラストを2×108/mlとなるようにSolution 1に懸濁し、0.2容量のSolution 2を加えて緩やかに懸濁する(Solution 2は粘性が高いので、十分に懸濁する)。 |
8) |
0.2 mlのプロトプラスト懸濁液(10 ml以上のポリプロピレン製遠心管に入れる)にプラスミド(20 μl以下)を加える(プラスミドは最大20 μgまでにする)。 |
9) |
氷中で10分間静置する。 |
10) |
1 mlのSolution 2を加え、緩やかに懸濁する。 |
11) |
室温で10~15分間静置する。 |
12) |
10 mlのSolution 1を加え、緩やかに懸濁する。 |
13) |
遠心してプロトプラストを集める。上清をできるだけ除き、プロトプラストを0.2 mlのSolution 1に懸濁する。 |
14) |
SD選択プレートにプロトプラスト懸濁液をのせ、5 ml(90 mmφシャーレ当たり)のSD軟寒天選択培地を加え、プロトプラストが均一に分散するようにすばやく重層する。 |
15) |
30℃で5~7日間培養する。 |
注)器具および溶液はすべて滅菌し、操作は無菌的に行う。 |