本製品を用いた各サンプルの反応は、必ず陽性コントロールDNA(10倍希釈液;用時調製)での反応および陰性コントロール反応と一緒に行ってください。各サンプルより得られたTm値が、同時に反応を行った陽性コントロールDNA(10倍希釈液)より得られたTm値±1.5℃の範囲(判定基準Tm値)に含まれるかどうかにより判定を行います。
精製DNA以外のサンプル(熱抽出サンプルなど)では、不純物の影響により、Tm値が判定基準Tm値に納まらない場合があります。そのような影響の有無を確認するためには、陽性コントロールDNA反応液にサンプルを加えて得られたTm値と、陽性コントロールDNAのみの反応で得られたTm値とを比較することをお勧めします。また、サンプルの精製度が低い場合やサンプル中のDNA量が多すぎる場合には、PCR反応が正常に行われず、偽陰性となる場合がありますのでご注意ください。
下記に示す反応液を氷上で調製する。
サンプル以外のコンポーネントを必要本数+αを調製し、アルミプレートにセットした反応チューブに17 μlずつ分注し軽く蓋をする。必要本数は、サンプル数+2本(陽性コントロールDNA(10倍希釈液:用時調製)、陰性コントロールとして滅菌精製水を加えたもの)と設定する。
試薬名 | 液量(1反応) | 最終濃度 |
TB Green Premix Ex Taq(2×)*1 | 10 μl | 1× |
Primer Mix(5×) | 4 μl | 1× |
サンプルor 陽性コントロールDNA(10倍希釈液)*2, 3 or滅菌精製水 | (3 μl) | *4 |
滅菌精製水 | up to 20 μl |
試薬名 | 液量(1反応) | 最終濃度 |
TB Green Premix Ex Taq(2×)*1 | 10 μl | 1× |
Primer Mix(5×) | 4 μl | 1× |
サンプルor 陽性コントロールDNA(10倍希釈液)*2, 3 or滅菌精製水 | (3 μl) | *4 |
ROX Reference Dye/ROX Reference Dye II*5 | 0.4 μl | |
滅菌精製水 | up to 20 μl |
QuickPrimer Control DNA | 3 μl |
滅菌精製水 | 27 μl |
Total | 30 μl |
エリア1において(1)で反応液を分注したチューブの蓋をあけ、1本に陰性コントロール用としてサンプルの代わりに滅菌精製水を3 μl添加し、
しっかりと蓋をする。
エリア3に移動する。
(1)で反応液を分注した残りのチューブについて、サンプルまたは陽性コントロールDNA(10倍希釈液)を添加し、しっかりと蓋をする。
【注意】
蛍光ノイズの原因になりますので、チューブや蓋には素手で触れないようにしてください。
1)反応チューブを卓上遠心機で軽く遠心して、反応液をチューブの底に落とし、底部の気泡等を取り除く。
2)使用するチューブ数が少ない場合は、リアルタイム PCR装置の中央付近にセットし、端の列に空のチューブをセットする。
【注意】 反応液調製後、なるべく 30分以内に反応を開始してください。