(操作方法の詳細を本キットのユーザーマニュアルでご確認の上、ご使用ください。)
【キット以外に必要なもの】
・磁気ビーズ分離用マグネティックセパレータースタンド
・1.5 mlマイクロチューブ(ヌクレアーゼフリーのもの)
・3 M Sodium acetate, pH 5.2
・96-100% Ethanol
・(冷)70% Ethanol
- TALON磁気ビーズの洗浄
TALON磁気ビーズをvortexで穏やかに懸濁し、1.5 mlマイクロチューブに100 μlを分注する。マグネティックセパレータースタンドを利用して1×Binding/Wash Buffer 100 μlで2回洗浄後、1×Binding/Wash Buffer 100 μlに懸濁する。
- MBD2とTALON磁気ビーズの結合
- 洗浄済みビーズに希釈したMBD2タンパク質(MBD2 10 μl + 1×Binding/Wash Buffer 90 μl)を添加する。
- 室温で1時間、ローテーターで混合する。
- マグネティックセパレータースタンドでMBD2/TALON磁気ビーズを分離し、上清を除いた後、MBD2/TALON磁気ビーズを1×Binding/Wash Buffer 100 μlで3回洗浄し、上清を除く。
- メチル化DNAとMBD2の結合
- 25 μlの4×Binding/Wash Bufferに断片化したゲノムDNA 約1 μgを加え、ヌクレアーゼフリー水で100 μlに調整する。
- MBD2/TALON磁気ビーズにaで調製した断片化DNAを添加する。
- 室温で1時間、ローテーターで混合する。
- マグネティックセパレータースタンドで分離し、上清を新しいチューブに回収する【非結合画分】。
- DNA/MBD2/TALON磁気ビーズを1×Binding/Wash Buffer 200 μlで2回洗浄する。
- メチル化DNAの溶出
- DNA/MBD2/TALON磁気ビーズを200 μlのElution Buffer (High)に懸濁する。
- マグネティックセパレータースタンドで分離し、上清を新しい1.5 mlチューブに回収する【結合画分(溶出画分)】。
- a~bのステップをもう一回繰り返す。
<注意> 塩濃度の異なる3種類のElution BufferをLow、Middle、Highの順に使用すると、CpGメチル化密度に応じメチル化DNAを分画できます。分画の必要がない場合は、Elution Buffer (High)だけを使用してください。
- エタノール沈殿
- 各回収画分に3 M Sodium acetate, pH 5.2とDr.GenTLE Precipitation Carrier(Genとるくんエタ沈キャリア)を添加して、エタノール沈殿を行う。
- 冷70%エタノールでリンスする。
- 沈殿を乾燥させ、適当量(20~60 μl)のTEやヌクレアーゼフリー水に溶解する。
<注意> 溶出に使用するElution Bufferは塩濃度が高いため、エタノール沈殿後のDNAに塩が残存する場合があります。下流のアプリケーションによっては、必要に応じて脱塩操作を行ってください。