| 細菌 |
1. サンプルの準備 |
| 細菌の培養液 1 mlをマイクロチューブにいれ、8,000×gで5分間遠心し、上清を除去し、細菌のペレットを用意する。 |
|
2. Proteinase K処理 |
| Buffer T1 180 μl, Proteinase K溶液*1 25 μlを細菌のペレットに添加し、激しく攪拌する。56℃で1~3時間(または一晩)完全に溶解するまでインキュベートする。
溶解しにくい細菌の場合:グラム陽性菌など溶解しにくい細菌の場合は、溶菌酵素による前処理が必要です。 細胞のペレットを、20 mg/ml lysozyme in 20 mM Tris-HCl, 2mM EDTA, 1% Triton X-100(pH8.0)(各自で用意) 180 μl に懸濁し、37℃で30~60分インキュベートする。その後、Proteinase K 25 μlを添加し、56℃で1~3時間(または一晩)完全に溶解するまでインキュベートする。
(Option) RNase処理を行う場合:Proteinase K処理後、RNase A(20 mg/ml)溶液(各自で用意)*2 20μlを加え、室温で5分インキュベートする。 |
|
3. サンプルの溶解 | | サンプルを撹拌する。Buffer B3*3 200 μlを加えて、激しく撹拌した後、70℃で10分間インキュベートする。 不溶物が残る場合は、11,000×g、5分間遠心し、上清を新しいチューブに移す。 |
|
4. エタノールの添加 |
| 96~100%エタノール 210 μlを添加し、よく混合する。 |
|
5. カラムへの吸着 |
| NucleoSpin Tissue ColumnをCollection Tubeにセットする。
4の溶液をカラムに添加し、11,000×g、1分間遠心する。
ろ液を捨て、新しいCollection Tubeにカラムをセットする。 | |
|
6. メンブレンの洗浄 |
|
1回目の洗浄
Buffer BW 500 μlをカラムに添加し、11,000×gで1分間遠心する。
ろ液を捨てた後、Collection Tubeにカラムをセットする。 | |
2回目の洗浄
Buffer B5*4 600 μlをカラムに添加し、11,000×gで1分間遠心する。
ろ液を捨てた後、同じCollection Tubeにカラムをセットする。 | |
|
7. メンブレンの乾燥 |
|
カラムを、11,000×gで1分間遠心する。 | |
|
8. DNAの溶出 |
| カラムをマイクロチューブ(1.5 ml:各自で用意)にセットする。
70℃に温めたBuffer BE*5 100 μlを加え、室温で1分間インキュベートした後、11,000×gで1分間遠心する。
溶出したDNA溶液は、4℃、長期保存の場合は、-20℃で保存する。(凍結融解はできるだけ繰り返さない)
*5 Buffer BEの組成:5 mM Tris-HCl、pH8.5 | |
|