EpiScope® Nucleosome Preparation Kit
操作方法(細胞回収~Micrococcal Nuclease処理~DNA抽出)
EpiScope Nucleosome Preparation Kit(製品コード 5333)
A. 細胞回収と溶解
- 培養プレートから細胞を回収し、約1×106 cells/mlとなるように適当量のPBSを加えて懸濁し、1.5 mlマイクロチューブに1 mlずつ分注する。
※ 1反応あたり約0.5~2×106 cellsの処理を推奨。
- 3,000 rpm、4℃、3分間遠心し、細胞を回収する。
- 上清を除去し、Protease Inhibitor Cocktail 10 μlを加える。
- Cytoplasmic Lysis Buffer 1 mlを加え、ピペッティングにより十分に懸濁する。
- 氷上で10分間静置する。
- 5,200 rpm、4℃、10分間遠心する。遠心の間に、10×Micrococcal Nuclease Bufferを滅菌精製水で希釈して、1×Micrococcal Nuclease Buffer 100 μlを調製する。
- 遠心上清を除去し、遠心沈渣(細胞核を含む)に1×Micrococcal Nuclease Buffer 50 μlを添加後、ピペッティングにより十分懸濁し、細胞核懸濁液とする。
※ Micrococcal Nuclease Buffer 添加後、ピペッティングを十分行い、遠心沈渣を出来る限り懸濁してください。十分懸濁を行った後も沈渣の塊が多少残る場合がありますが、これらを完全に懸濁する必要はありません。
B. Micrococcal Nuclease処理
- 反応数+α分のマスターミックスを室温で調製する。
試薬 | 1反応あたり使用量 |
Micrococcal Nuclease (20 U/μl) | 0.2 μl |
Micrococcal Nuclease Buffer (10×) | 5.0 μl |
RNaseA | 2.0 μl |
Protease Inhibitor Cocktail (100×) | 1.0 μl |
滅菌精製水 | 41.8 μl |
合計 | 50 μl |
(注)氷上で調製すると塩が析出するため、必ず室温で調製してください。
・Micrococcal Nucleaseは反応開始直前に添加してください。
- 0.2 mlマイクロチューブにマスターミックスを50 μl分注し、A-7の細胞核懸濁液 50 μlを加えて混合する。
- 37℃で30分間インキュベートする(サーマルサイクラー使用)。
- マイクロチューブへ0.5 M EDTAを2 μl加え、反応を停止する。
- Proteinase Kを4 μl加え、37℃で30分間インキュベートする(サーマルサイクラー使用)。
引き続き、「C. DNA抽出」の操作を行う。
C. DNA抽出
1.B-5で調製したProteinase K処理サンプルから、NucleoSpin Gel and PCR Clean-upを用いてDNAを抽出する。
- Proteinase K処理サンプル106 μlにBinding Buffer NTIを212 μlを加える。
- NucleoSpin Gel and PCR Clean-up ColumnをCollection Tube(2 ml)にセットする。
(1)の溶液をカラムに添加し、11,000×g、1分間遠心する。
ろ液を捨てた後、同じCollection Tubeにカラムをセットする。
- Wash Buffer NT3(エタノール含)700 μlをカラムに添加し、11,000×g、1分間遠心する。
ろ液を捨てた後、同じCollection Tubeにカラムをセットする。
- カラムを、11,000×g、2分間遠心する。
- カラムをマクロチューブ(1.5 ml:各自で用意)にセットする。
Elution Buffer NE 50 μlを加え、室温で1分間インキュベートした後、11,000×g、1分間遠心する。
2.得られたDNA溶液の一部(約5 μl)を用いてアガロースゲル電気泳動を行い、DNAサイズを確認する。
EpiScope® Nucleosome Preparation Kit