核酸抽出

血液からのゲノムDNA精製プロトコール(NucleoSpin® Blood)

NucleoSpin Blood(製品コード 740951.10/740951.50/740951.250)

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1. 血液サンプルの溶解
血液200 μl*1とProteinase K溶液*2 25 μlを、マイクロチューブ(1.5 ml:各自で用意)に加える。
Buffer B3 200 μlを加え、激しくボルテックスする(10~20秒)。
注意:このステップで激しくボルテックスすることが、高純度、高収量のDNAを得るために重要です。

70℃で15分間、インキュベートする。
2. エタノールの添加
  エタノール(96~100%) 210 μlを添加し、よく混合する。
3. カラムへの吸着
NuleoSpin Blood ColumnをCollection Tubeにセットする。
2の溶液をカラムに添加し、11,000×g、1分間遠心する。
※遠心後、サンプルがカラムに残っている場合、遠心回転数をあげて(15,000×g未満)、遠心を繰り返す。
ろ液、コレクションチューブを捨てる。
4. メンブレンの洗浄
1回目の洗浄
NuleoSpin Blood Columnを新しいCollection Tube(2 ml)にセットする。
Buffer BW 500 μlをカラムに添加し、11,000×gで1分間遠心する。
ろ液、コレクションチューブを捨てる。
2回目の洗浄
Buffer B5*3 600 μlをカラムに添加し、11,000×gで1分間遠心する。
ろ液を捨てた後、同じCollection Tubeにカラムをセットする。
5. メンブレンの乾燥
  11,000×gで1分間遠心する。
6. DNAの溶出
カラムをマイクロチューブ(1.5 ml:各自で用意)にセットする。
70℃に温めたBuffer BE 100 μlをシリカメンブレンの中央へ添加し、室温で1分間インキュベートした後、11,000×gで1分間遠心する。

溶出したDNAは4℃、長期保存の場合は、-20℃で保存する。(凍結融解はできるだけ繰り返さない。)

Buffer BEの組成:5 mM Tris-HCl、pH8.5

*1 サンプルが200 μl未満の場合、PBSを加えて液量を200 μlに調整する。
*2 Proteinase K溶液の調製法
製品コード 740951.10の場合: Proteinase K(凍結乾燥品)6 mgのチューブにProteinase Buffer 260 μlを加えて完全に溶解する。
調製したProteinase K溶液は、-20℃で保存する。
*3 Buffer B5 の調製法
製品コード 740951.10の場合: Wash Buffer B5(concentrate)4 mlに、エタノール(96~100%)16 mlを添加する。