CycleavePCR™ Mycoplasma Detection Kit
マイコプラズマで汚染された培養細胞の上清・細胞懸濁液からの検出
方法:
25 cm2のフラスコで、マイコプラズマに汚染された腎細胞癌由来の細胞を培養した。継代後3日目の培養上清を一部採取し、さらに培養上清に全細胞をスクレイパーで剥ぎ取ったサンプルを細胞懸濁液として採取した。
培養上清、細胞懸濁液それぞれを0.2 ml チューブに25 μlずつ分注し、Proteinase K 1 μlを加え、サーマルサイクラーを用いて55℃、15分インキュベート後、98℃、2分インキュベートしたものをProteinase K処理サンプルとした。
培養上清および細胞懸濁液、ならびにそれぞれのProteinase K処理サンプル 2.5 μlを鋳型として用い、説明書に記載の方法で検出を行った。
結果:
培養上清を用いた場合は、Proteinase K処理、非処理のいずれのサンプルでも検出ができたが、増幅曲線の立ち上がりはProteinase K処理サンプルの方が非処理サンプルよりも早く、Ct値による換算によりProteinase K処理によって感度が約11倍向上することが示唆された。
細胞懸濁液を用いた場合、非処理サンプルでは検出できなかったが、Proteinase K処理サンプルではすべてのサンプルの中で最も感度良く検出できた。
サンプリング法・処理法による検出の違い
CycleavePCR™ Mycoplasma Detection Kit