AAVpro® Purification Kit (AAV2)

他社AAV2ベクター精製キットとの性能比較

AAVpro™ Purification Kit(AAV2)(製品コード 6232)

AAVpro Helper Free System (AAV2)(製品コード 6230)を使用してT225フラスコ5枚に調製した蛍光タンパク質ZsGreen1を搭載するAAV2ベクター産生細胞から、AAVpro Purification Kit(AAV2)(製品コード 6232)および他社のAAV2ベクター精製キット(A社、B社)を用いてAAV2ベクターの精製を行い、性能を比較した。

【AAV2ベクター収量評価】
各キットにより得られた精製AAV2ベクター量をAAVpro Titration Kit (for Real Time PCR)(製品コード 6233)を使用して、リアルタイムPCRにより定量した(図1)。AAVpro Purification Kit(AAV2)では、他社精製キットと比較して3倍以上の高い収量が得られた。


図1. 各キットを用いて精製したAAV2ベクター収量

【精製度評価】
精製AAV2ベクターを1レーンあたり1×109 vector genome(vg)でSDS-PAGEに供し、精製度を評価した(図2)。その結果、AAVpro Purification Kit(AAV2)で精製したAAV2ベクターは、他社キットで精製したものと比較して、AAV2構成タンパク質以外のバンドが確認されず、最も精製度が高いことが示された。

APK: AAVpro Purification Kit(AAV2)
A: A社AAV2精製キット
B: B社AAV2精製キット
図2. 各キットを用いて精製したAAV2ベクターのSDS-PAGE

【HT1080細胞への感染能評価】
精製したAAV2ベクターのHT1080細胞への感染力価を評価した(図3)。精製したAAV2ベクターはいずれも2,500 vg/cellで感染させ、3日後にフローサイトメトリー解析を行った。その結果、AAVpro Purification Kit (AAV2)で精製したAAV2ベクターは、他社キットで精製したものと比較して最も高い導入率を示した。


図3. 各キットを用いて精製したAAV2ベクターのHT1080細胞への感染力価

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