EHEC (O antigens) PCR Typing Kit

食品汚染菌モデルでの検出評価

EHEC (O antigens) PCR Typing Kit(製品コード RR133A)

食品培養液に含まれる夾雑物存在下で調製したテンプレートDNA を用いて、本キットによる対象株検出感度の評価を以下の手順に従い行った。
食品培養液の準備:
  牛挽肉25 gにノボビオシン加mEC培地225 gを加えてストマッカー処理し、42℃で22時間培養した。 接種用菌体の準備:
7種類のO血清群に属する腸管出血性大腸菌(DNA濃度別の検出評価参照)をTSB培地で一晩培養(37℃)後、各菌液15 μlを新しいTSB 培地3 mlに接種してOD600=0.8になるまで37℃で振とう培養した。TSB培地を用いて段階希釈系を作製し、直ちに各菌液100 μlを寒天平板培地へ接種して菌体濃度を推測した。
混和液の準備:
  食品培養液950 μl と段階希釈した接種用菌体50 μlを混和した。
テンプレートDNA の準備:
「腸管出血性大腸菌O26, O111及びO157の検査法について(食安監発0515第1号)」のアルカリ熱抽出法に従い、それぞれの混和液100 μlの遠心後沈査に50 mM NaOH 85 μlを添加して熱処理後、1 M Tris-HCl (pH7.0) 15 μlを加えて中和し、テンプレートDNA として用いた。
結果:
4.3×105~1.1×106 cfu/ml以上の濃度で検出可能であることが確認された(図1)。
なお、食品培養液のみから調製したテンプレートDNA(陰性コントロール)では非特異的バンドを含むいずれのバンドも確認されなかった(データ未掲載)。

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食品汚染菌の検出評価
  推定菌数
(cfu/ml)
1 5.5×107
2 5.5×106
3 5.5×105
4 5.5×104
5 5.5×103
  推定菌数
(cfu/ml)
1 1.1×108
2 1.1×107
3 1.1×106
4 1.1×105
5 1.1×104
  推定菌数
(cfu/ml)
1 1.0×108
2 1.0×107
3 1.0×106
4 1.0×105
5 1.0×104
  推定菌数
(cfu/ml)
1 4.3×107
2 4.3×106
3 4.3×105
4 4.3×104
5 4.3×103
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食品汚染菌の検出評価
  推定菌数
(cfu/ml)
1 1.0×108
2 1.0×107
3 1.0×106
4 1.0×105
5 1.0×104
  推定菌数
(cfu/ml)
1 6.9×107
2 6.9×106
3 6.9×105
4 6.9×104
5 6.9×103
  推定菌数
(cfu/ml)
1 7.9×107
2 7.9×106
3 7.9×105
4 7.9×104
5 7.9×103
試験回数:全てにおいて1回
図1.食品汚染菌の検出評価

  EHEC (O antigens) PCR Typing Kit