Lentiviral High Titer Packaging Mix with pLVSINシリーズ
レンチウイルスベクターを用いた遺伝子導入方法の比較
RetroNectinを使用することで、レンチウイルスベクターによる遺伝子導入効率を大きく向上させることができ、特に浮遊細胞(リンパ球やリンパ球細胞株など)や遺伝子導入が困難な細胞(造血幹細胞など)に有用である。遺伝子導入が困難な細胞にはRetroNectinを使用したRBV-Spin法を推奨する。
以下に参考データとして、レンチウイルスベクターによるヒト末梢血単核球(PBMC)への遺伝子導入効率をポリブレン法とRBV-Spin法にて比較したデータを示す。
<実験方法>
本製品により得られたZsGreen1発現レンチウイルスベクターを段階希釈し、ヒト末梢血単核球(PBMC)にポリブレン法またはRBV-Spin法で遺伝子導入を行った。
その結果を図.に示す。ポリブレン法では10倍希釈したレンチウイルスで32.5%の高い陽性率を示すが、RBV-Spin法では10倍希釈したウイルスを使用した場合63.2%もの高い陽性率を示し、また90倍希釈したウイルスを用いても42.7%の高い陽性率を示した。
注:()内はCD8陽性細胞中のZsGreen1陽性率
図. レンチウイルスを用いた遺伝子導入方法の比較
Lentiviral High Titer Packaging Mix with pLVSINシリーズ