試薬の調製 | Buffer VW2*1が添付の英文説明書に従って調製、希釈されていることを確認する。 また、Carrier RNA*2がRNase free水で溶解され、stock溶液が調製されていることを確認する。 | |
1. | サンプルの溶解 |
Collection Tube(1.5 ml:蓋付)にProteinase K 5 μlを分注する。200 μlのサンプルをこのチューブに添加し、ピペッティングで混合する。 200 μlのBuffer VLを加え、vortexで10~15秒緩やかに混合する。 5.6 μlのCarrier RNA Stock溶液を加え、緩やかに混合する。室温で3分間放置する。 (必要なら、各ステップで軽く遠心して、蓋についた液を落とす。) |
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2. | エタノールの添加 |
1. の溶液に200 μlのエタノール(96~100%)を添加し、vortexで10~15秒混合する。 室温で5分間放置する。 軽く遠心して、蓋についた液を落とす。強く遠心して沈殿が生じないように注意する。 |
3. | カラムへの吸着 |
NucleoSpin Virus ColumnをCollection Tube(2 ml:蓋なし)にセットする。 2. の溶液610 μlをカラムに加え、4,000×g、3分間遠心する。*3 ろ液を捨てた後、新しい2 mlのCollection Tubeにカラムをセットする。 |
4. | メンブレンの洗浄 |
Buffer VW1 400 μlをカラムに添加し、11,000×gで30秒間遠心する。 ろ液を捨てた後、新しい2 mlのCollection Tubeにカラムをセットする。 2回目の洗浄 Buffer VW2 400 μlをカラムに添加し、11,000×gで30秒間遠心する。 ろ液を捨てた後、新しい2 mlのCollection Tubeにカラムをセットする。 3回目の洗浄 Buffer VW2 200 μlをカラムに添加し、最高速(最大20,000×g)で5分間遠心する。 ろ液を捨てた後、新しい1.5 mlのCollection Tubeにカラムをセットし、蓋を開けて56℃で5分間乾燥させる。 |
5. | DNAの溶出 | 70℃で予温したRNase free水 30 μlを添加し、室温で3分間インキュベートする。 20,000×gで3分間遠心し、核酸を溶出させる。 |
*1 | Buffer VW2の調製法 製品コード 740983.10(10回用)の場合:Wash Buffer VW2 (Concentrate) 6 mlに96~100%エタノール 24 mlを添加する。 |
*2 | Carrier RNA Stock溶液の調製法 製品コード 740983.10(10回用)の場合:300 μgの凍結乾燥品のCarrier RNAにRNase free水 300 μlを加えて溶解させる。溶解後は-20℃で保存する。 |
*3 | この遠心操作ですべての溶液がカラムを通過しなかった場合は、高速遠心(15,000~20,800×g)を1分間行う。これでも溶液がカラム上部に残っている場合には、新しい試料でやり直す方が望ましい。 |