In-Fusion® HD Cloning Kit
ユーザー様実施例:訳あって、PCR産物を制限酵素処理できない時
データご提供:明海大学歯学部生化学分野 坂東健二郎様
実験の概要
PCR産物をベクターにライゲーションしようとしたところ、PCR産物中に用いようとした制限酵素のサイトがある事が判明した。PCR産物を制限酵素処理すると、断片化してしまうため、In-FusionHD Cloning Kitを使う事にした。
結果
充分な数のコロニー(およそ700)が得られたので、そのうちの10クローンをEcoR I処理し、1%アガロースゲルで電気泳動した。すべてのクローンで正しいインサートと思われる750 bpくらいのバンドが認められた。
In-Fusionを使った感想はいかがでしたか?
PCR産物中の制限酵素サイトを気にせずにベクターを構築できるのがよい。
PCR産物の制限酵素処理が不要なので、酵素処理後の精製によるPCR産物のロスが防げるのがよい。
効率もいいので、2~3クローンをミニプレップすれば十分かもしれない。
In-Fusionを使ったことがないユーザー様に一言お願いします。
T4リガーゼよりも高価ですが、効率がいいので、失敗してやり直す事を考えると、逆にコストダウンになるかもしれません。
In-Fusion® HD Cloning Kit