細胞・組織用凍結保存液セルバンカーシリーズ(STEM-CELLBANKER®

STEM-CELLBANKER EX GMP gradeを使用したヒト脂肪細胞由来幹細胞の保存

1.細胞生存テスト結果

4、12、24及び48週間の凍結保存を経た細胞(ADSC)において、解凍直後(左図)及び解凍後一晩経過後(右図)に細胞生存率を評価した。その結果、長期間の凍結保存においても高い生存率を示し、解凍後一晩経過後においてもその高い生存率を維持した。
細胞生存テスト結果(解凍直後) 細胞生存テスト結果(解凍後一晩経過後)

2.細胞リカバリーテスト結果

4、12、24及び48週間の凍結保存を経た細胞(ADSC)において、解凍後一晩経過後の細胞接着率(左図)と解凍後72時間培養した細胞増殖速度を評価した。その結果、長期間の凍結保存においても高い細胞接着率を示し、細胞増殖速度にも影響を与えなかった。
細胞リカバリーテスト(解凍後一晩経過) 細胞リカバリーテスト(解凍後72時間経過後)

3.細胞マーカー試験結果

4、12、24及び48週間の凍結保存を経た細胞(ADSC)において、解凍後に下記の細胞マーカー認識抗体を用いてフローサイトメーターで確認した。その結果、凍結保存による影響は認められなかった。
Positive Marker; CD29、CD73、CD90 and CD105
Negative Marker; CD11b、CD19、CD34、CD45 and HLA-DR


PositiveMarkerでの試験結果
細胞マーカー試験(4週間凍結) 細胞マーカー試験(12週間凍結) 細胞マーカー試験(24週間凍結) 細胞マーカー試験(48週間凍結)

4.細胞機能性評価試験(免疫応答・免疫抑制機能)結果

4、12、24及び48週間の凍結保存を経た細胞(ADSC)において、解凍後にIndoleamine-2,3-dioxygenase (IDO)(左図)及びT細胞の増殖抑制(右図、免疫抑制機能)について測定し、細胞機能性を評価した。
その結果、凍結保存による細胞機能性への影響は認められなかった。
細胞機能性評価試験(Indoleamine-2,3-dioxygenase) 細胞機能性評価試験(免疫抑制機能)
Indoleamine-2,3-dioxygenase(IDO):トリプトファンの代謝酵素

試験実施:EMO Biomedicine

  細胞・組織用凍結保存液セルバンカーシリーズ(STEM-CELLBANKER®