TB Green® Premix Ex Taq™ II (Tli RNaseH Plus)
【ユーザー様実施例5】 PPAR-γ活性化による脂肪細胞分化誘導に及ぼす化合物併用の影響
データご提供:Y大学 U様
■ 実験の概要
【実験条件】
- 使用細胞:3T3-L1細胞
- 既報に従い脂肪細胞へ分化させる際に、PPAR-γ活性化薬(10 µM)と種々の濃度の化合物を同時に曝露した。試験化合物による脂肪細胞分化抑制の程度を、fatty acid binding protein 4 mRNA 発現量により評価した(Housekeeping geneとして18S rRNAを使用)。プライマーセットは、いずれもPerfect Real Timeサポートシステムから購入したものを使用した。
- 逆転写酵素:PrimeScript RT reagent Kit(Perfect Real Time)
- PCR装置:StepOnePlusリアルタイムPCRシステム
■ 結果
PPAR-γ活性化薬を添加すると、
fatty acid binding protein 4 (
Fabp4) 発現量が対照コントロールと比較して約5倍に増加した。ここに今回の実験の阻害薬(4濃度)を同時に添加すると、
Fabp4 mRNA 発現上昇が阻害薬の濃度依存的に減少した。今回使用した最高濃度の阻害薬を併用した場合、
Fabp4 mRNA 発現量は対照コントロール群と同レベルまで低下した。
図1.
Fabp4 の増幅曲線
図2.18S rRNAの増幅曲線
図3.融解曲線
■ TB Green Premix Ex Taq II (Tli RNaseH Plus)を使った感想はいかがでしたか?
長年この試薬を使用しており、大変気に入っています。これからも継続して使用する予定です。
■ TB Green Premix Ex Taq II (Tli RNaseH Plus)を使ったことがないユーザー様におススメの一言をお願いします。
感度が良く、高い特異性をもって測定できます。微量サンプルからの増幅も成功したことがあり、おすすめです。
TB Green® Premix Ex Taq™ II (Tli RNaseH Plus)