Recombinant RNase Inhibitor ver.2.0

Recombinant RNase Inhibitor ver.2.0 の酸化耐性試験

プロトコール(酸化耐性評価試験)

■ プロトコール(酸化耐性評価試験)
  1. 各種RNase Inhibitorの保存溶液をDTT-free溶液に置換・濃度調製(25 U/μl)
  2. 反応基質溶液の調製: 10 μgの16S/23S rRNAを反応溶液で希釈(total volume = 95 μl)
  3. 反応基質溶液に 2 μlのoxidation buffer(H2O2含有溶液)を添加
  4. 50 U (2 μl) の RNase Inhibitor(DTT-free, 25 U/μl)を添加し、37℃で30分間インキュベーション
  5. 1 μlのRNase A(0.075 mg/ml)を添加し、37℃で10分間インキュベーション
  6. 25℃で10分間インキュベーション(in water bath)
  7. 50 μlの反応停止液を添加
  8. 氷上で15分間インキュベーション
  9. 12,000 rpm、4℃で15分間遠心
  10. 上清に遊離する核酸量を測定



酸化耐性能の比較試験結果
図1. 酸化耐性能の比較試験結果
酸化耐性能を強化したRecombinant RNase Inhibitor ver.2.0(製品コード 2315A)、従来品のRecombinant RNase Inhibitor(製品コード 2313A)および他社酸化耐性RNase Inhibitorの3製品について、過酸化水素H2O2を用いて酸化耐性能を評価した(3重測定×2回の試験)。 H2O2濃度の低い領域では大きな差は認められないが、 H2O2濃度が0.01%を超えるあたりからRNase Aによる基質(16S/23S rRNA)の分解・遊離に差が生じており、不活化の原因となりやすいシステイン残基に変異を導入したRecombinant RNase Inhibitor ver.2.0(製品コード 2315A)が最も強い酸化耐性を有していることが示された。

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