Takara Stable Competent Cells
Poly(A)安定性・反復配列安定性の比較
図1. Poly(A)安定性の比較
105 bpのpoly(A)をコードするプラスミドDNAをE. coli JM109 Competent Cells(製品コード 9052)およびTakara Stable Competent Cells(製品コード 9132)に形質転換し、LBプレートで培養後48個のコロニーからプラスミドを抽出した。抽出したプラスミドをそれぞれサンガーシーケンスし、poly(A)長を測定した。Poly(A)の脱落が起こり105 bpより短くなっていたpoly(A)長を赤字で示している。
48個のプラスミドのうち、JM109ではpoly(A)完全長を有するプラスミドが39個得られたのに対し(Poly(A) full length ratio: 39/48=81.25%)、Takara Stable Competent Cellsでは45個得られた(Poly(A) full length ratio: 45/48=93.75%)。
この結果より、Takara Stable Competent CellsではJM109に比べてPoly(A)の脱落頻度が低減されていることが示された。
図2. 反復配列安定性の比較
制限酵素処理によって切断・抽出できる32 bp×15回と32 bp×20回の反復配列をコードするプラスミドDNA(左図)を、
E. coli JM109 Competent Cells(製品コード 9052)およびTakara Stable Competent Cells(製品コード 9132)に形質転換してLBプレートで培養後、得られたコロニーからプラスミドを抽出した。
抽出したプラスミドの長さ、および制限酵素処理時(
Sal I、
EcoR V、
EcoR I)の検出バンドパターンをアガロースゲル電気泳動で確認した結果、正常な配列を維持していると考えられるプラスミドはJM109の場合、96個中64個(66.7%)であったのに対し、Takara Stable Competent Cellsでは120個中97個(80.8%)であった。この結果より、Takara Stable Competent CellsはJM109に比べて反復配列の安定性が高いことが示された。
Takara Stable Competent Cells