下水疫学調査(下水サーベイランス)用リアルタイムPCRキット
【インフルエンザウイルス】Positive Control DNAによるシングルプレックスとマルチプレックスにおける検出感度の評価
【対象製品】
Influenza virus Detection RT-qPCR Kit for Wastewater(製品コード RC382A)
【概要】
Positive Control DNA(FluA/FluB)を1反応当たり5×10
4~1×10
0コピー添加し、シングルプレックスおよびマルチプレックスにより、インフルエンザウイルスA型(FluA)およびインフルエンザウイルスB型(FluB)の検出をおこないました。反応はN=2で実施しました。
【結果】
シングルプレックス、マルチプレックスのいずれにおいても、FluAは1反応当たり5コピー、FluBは1反応当たり20コピー以上においてN=2でCt値が算出されました。ただし、マルチプレックスではFluAにおいて低コピーでの蛍光値の低下が確認されました。
【考察】
ターゲット濃度が低いサンプルにおいて、マルチプレックス検出による蛍光値の低下がCt値算出の有無に影響を与える可能性が考えられます。
【方法】
- リアルタイムPCR反応組成:
- シングルプレックス用:取扱説明書記載の通り。
- マルチプレックス用:
- リアルタイムPCR装置:Thermal Cycler Dice Real Time System III (Cy5) with PC(製品コード TP990)
- リアルタイムPCR条件:
25℃ 42℃ 95℃ 95℃ 56℃ |
| 10 min.
5 min. 30 sec. 5 sec. 30 sec. |
|
45 cycles |
※本データは、弊社との共同研究を通じて、国立大学法人山梨大学国際流域環境研究センター原本英司教授よりご提供いただきました。
下水疫学調査(下水サーベイランス)用リアルタイムPCRキット