Easy Directシリーズ(DNA検出用)

核酸精製キットとの抽出性能比較

<対象製品>
Directタイプ:Easy Direct qPCR Kit (Non-treatment) (製品コード RC804S/A)
室温処理タイプ:Easy Direct qPCR Kit (Non-heat-treatment)(製品コード RC800S/A)
熱処理タイプ:Easy Direct qPCR Kit (Heat-treatment) (製品コード RC802S/A)

  1. 喀痰上清中のレジオネラ菌株の抽出性能
    喀痰上清*1にレジオネラ菌株をスパイクした検体を用いて、2種類の核酸精製キットによる処理またはEasy Directシリーズによる各種前処理*2を行い、qPCR試薬(Easy Direct qPCR Mix w/UNG)での反応に供した*3
    その結果、Easy Directシリーズでは核酸精製キットと同程度のCt値*4が得られた。
    Easy Directシリーズによる核酸の抽出性能は、核酸精製キットと同等であると考えられる。
    尿中のBKウイルスの検出

  2. 尿中のBKVの抽出性能
    ヒトの尿にNATtrol BK Virus(ZeptoMetrix社)を100 copies/μlの濃度になるようスパイクした検体を用いて、2種類の核酸精製キットによる処理またはEasy Directシリーズによる各種前処理*2を行い、qPCR試薬(Easy Direct qPCR Mix w/UNG)での反応に供した*3
    その結果、Easy Directシリーズでは核酸精製キットと同程度のCt値*4が得られた。
    Easy Directシリーズによる核酸の抽出性能は、核酸精製キットと同等であると考えられる。
    全血中のBKウイルスの検出


    *1 喀痰を同容量の生理食塩水に懸濁し、上清を使用した。
    *2 Directタイプは、前処理なしで反応へ供した。
    *3 精製核酸にも、Easy DirectシリーズのqPCR試薬を用いた。
    *4 qPCR反応への検体持込量が理論上1.0 μl相当となるようにCt値を補正した。
       なお、実際の検体持込量、実測Ct値、補正後Ct値は以下の通りである。
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     検体持込量1. レジオネラ菌2. BKV
    実測Ct値補正後Ct値実測Ct値補正後Ct値
    Direct(RC804S/A)2.0 μl相当20.9421.9430.7131.71
    室温処理(RC800S/A)1.0 μl相当21.0421.0429.8729.87
    熱処理(RC802S/A)1.8 μl相当21.2322.0729.5230.36
    精製Kit12.0 μl相当20.5221.5230.9231.92
    精製Kit22.0 μl相当20.8321.8330.0731.07

<試験条件>
検出系:
  1. レジオネラ菌:レジオネラ遺伝子検出用Primer/Probe
  2. BKV:BK virus Primer/Probe Mix(製品コード RC524A)
リアルタイムPCR装置:Thermal Cycler Dice Real Time System IV(製品コード TP1000)

リアルタイムPCR条件:
95℃30 sec.
95℃
60℃
5 sec.
30 sec.
 
45 cycles

  Easy Directシリーズ(DNA検出用)