TaKaRa Ex Premier™ DNA Polymerase
ユーザー様実施例5:食品中の小麦由来DNAの検出
データご提供:K大学K様
■ 実験の概要
小麦は食物アレルギーの原因物質として頻度が高いため、食品表示法において「特定原材料」に指定されている。そこで小麦の表示がない食品について、PCR法により定性試験を実施し、小麦由来DNAの有無を確認した。具体的には、原材料名に小麦の記載がない食品Aと小麦粉からDNAを抽出し、TaKaRa Ex Premier DNA Polymeraseならびに他PCR酵素(EmeraldAmp MAX PCR Master Mix)を用いて、PCRを実施した。
■ 結果
他PCR酵素(EmeraldAmp MAX PCR Master Mix)では小麦DNA断片の増幅がうまくいかなかった。一方で、TaKaRa Ex Premier DNA Polymeraseを用いて同じようにPCR反応を行ったところ、増幅効率が格段に上昇し、顕著な小麦DNA断片のバンドが得られた。
TaKaRa Ex PremierによるPCR
電気泳動レーン情報
M:DNA Ladder
1:Distilled water
2:小麦粉由来DNA
3:食品A由来DNA
4:小麦DNA(陽性コントロール)
ターゲット名:小麦DNA
増幅サイズ:141 bp
PCR条件:
94℃ 98℃ 60℃ 72℃ |
| 1 min. 10 sec. 15 sec. 15 sec. |
|
40 cycles |
他PCR酵素(EmeraldAmp MAX PCR Master Mix)によるPCR
電気泳動レーン情報
M:DNA Ladder
1:Distilled water
2:小麦粉由来DNA
3:食品A由来DNA
4:小麦DNA(陽性コントロール)
ターゲット名:小麦DNA
増幅サイズ:141 bp
PCR条件:
94℃ 98℃ 60℃ 72℃ |
| 1 min. 10 sec. 30 sec. 30 sec. |
|
40 cycles |
■ 製品に関するコメント
①一番満足しているところをお答えください。
以前のPCR酵素では何度もPCR条件を変更したりと条件検討に時間を要したが、TaKaRa Ex Premier DNA Polymeraseを用いた場合、一回で目的のバンドが得られたところ。
②まだ使ったことがない方に、おすすめコメントをお願いします。
目的のDNA断片の増幅にお困りの方は、PCR条件やプライマー配列を変える前にTaKaRa Ex Premier DNA Polymeraseを一度使用してみることをお勧めします。
TaKaRa Ex Premier™ DNA Polymerase