RetroNectin® GMP grade

RetroNectin® GMP grade Recombinant Human Fibronectin Fragment CH-296

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Q1 フィブロネクチンとは何か?
A1 フィブロネクチンは細胞外マトリックスを構成する分子の一つで分子量220~250 kDaの二量体であり、細胞表面分子と接着するほか、細胞移動、細胞形態、細胞増殖にも関与している多機能性糖タンパク質です。(秀潤社 細胞工学 別冊 接着分子ハンドブックより)
Q2 VLA-4(Very Late Antigen-4)、VLA-5(Very Late Antigen-5)とは何か?
A2 それぞれ別名インテグリンα4β1、インテグリンα5β1のことであり、インテグリンスーパーファミリーに含まれます。インテグリンは細胞表面にあるヘテロダイマーで細胞外のリガンドと細胞骨格タンパクを結びつけている接着分子のことです。(羊土社 実験医学別冊 用語ライブラリー 細胞接着より)
Q3 どのような細胞に使えるか?
A3 CS-1部位または 細胞接着ドメインに結合するインテグリンVLA-4またはVLA-5を持つ細胞に対して効果が大きいです。
Q4 VLA-4の発現している細胞は?
A4 T細胞、B細胞、単球、NK細胞、好酸球、骨髄単球系細胞、リンパ球系前駆細胞などにみられます。(羊土社 実験医学別冊 用語ライブラリー 細胞接着より)
Q5 どれくらいの感染効率が得られるか?
A5 ウイルス上清を用いて、50~70%(ヒトCD34+細胞)または20~30%(マウス骨髄単核球)です。
Q6 細胞毒性は?
A6 ポリブレンの場合のような毒性はほとんど見られません。例えばNIH/3T3の場合は0.25 mg/mlのレトロネクチンを含む培地でも細胞のgrowthに悪影響を与えませんでした。
Q7 ポリブレンと併用するとどうなるか?
A7 ポリブレンを併用すると遺伝子導入効率が落ちます。併用しないでください。
Q8 レトロウイルスやレンチウイルス以外のウイルスベクターやDNAの導入には使えるか?
A8 現在のところ不明です。
Q9 使用された例は?
A9 インディアナ大はレトロネクチンを用いることにより、レトロウイルスによる造血幹細胞への遺伝子導入を著しく高めることを見いだしました。タカラバイオ株式会社とインディアナ大学医学部による「高効率遺伝子導入法」を用いた臨床試験研究計画(IND)の実施が米国食品医薬品局(FDA)より承認・許可されています。
Q10 GMP(Good manufacturing practice)とは?
A10 医薬品や医療用具、食品などの安全性を含む品質保証のシステムとして、製造所・工場などの製造設備(ハード)およびその品質管理・製造管理(ソフト)両面について、事業者が遵守しなければならないことを明確にした基準のことです。

GMPでは、製造所の設計・製造機械及び設備・原料の保管管理・製造工程・品質及び工程管理、包装、最終製品の品質検査や保管・従業員の衛生管理などが標準化され、基準を満たしていることが求められています。

1997年3月31日付薬発第480号厚生省薬務局長通知「治験薬の製造管理及び品質管理基準及び治験薬の製造施設の構造設備基準(治験薬GMP)について」及び2008年7月9日付薬食発第0709002号厚生労働省医薬食品局長通知「治験薬の製造管理、品質管理等に関する基準(治験薬GMP)について」をご参照ください。
Q11 試薬グレードRetroNectin(製品コード T100A, T100B)との違いは?
A11 用途が異なります。基礎研究用には試薬グレードのRetroNectin(製品コード T100A, T100B)を、臨床研究用にはGMPグレードのRetroNectin GMP grade(製品コード T201)をご使用ください。製造及び品質管理のレベルが異なりますが、機能的には同等です。

  RetroNectin® GMP grade