新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)検出キット(Direct)

新型コロナウイルス検出キットに関するQ&A

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Q1 本キット以外に必要な器具・消耗品はありますか?
A1 リアルタイムPCR装置と専用反応チューブ、分注用のピペットとチップ、小型遠心機、冷却ラック、冷凍庫などが必要です。詳細はお問い合わせください。
※サンプルの取り扱いはBSL2+で行い、BSL2実験室内には安全キャビネットが必要です。
安全キャビネットについてのお問い合わせ先: ワケンビーテック(株)サポートデスク 
https://www.wakenbtech.co.jp/contact/inquiry
Q2 本キットはどこで購入できますか?
A2 弊社製品取扱いの販売店でご購入いただけます。(弊社支店にお尋ねください。)
東日本支店・西日本支店 TEL:03-3271-8553 FAX:03-3271-7282 〒103-8232 東京都中央区日本橋二丁目15番10号
関西支店 TEL:077-565-6969 FAX:077-565-6995 〒525-0058 滋賀県草津市野路東七丁目4番38号
Q3 対応するリアルタイムPCR装置を教えてください。
A3 以下の装置で反応性を確認済みです。
 Thermal Cycler Dice Real Time System III (Cy5) with PC(製品コード TP990)
 Thermal Cycler Dice Real Time System II(製品コード TP900/TP960(販売終了))⇒Cy5搭載が必要
 Thermal Cycler Dice Real Time System Lite(製品コード TP700/TP760(販売終了))⇒Cy5搭載が必要
 CronoSTAR 96 Real-Time PCR Systemシリーズ(製品コード 640231/640232)
 CronoSTAR Portable Real-Time PCR Systemシリーズ(製品コード 640247/640249)
 CFX96 Touch Real-Time PCR Detection System(Bio-Rad社)
 CFX96 Touch Deep Well Real-Time PCR Detection System(Bio-Rad社)
 LightCycler 96 System/LightCycler 480 System II(Roche Diagnostics社)
 Applied Biosystems 7500 Fast Real-Time PCR System(Thermo Fisher Scientific社)
 QuantStudio 5 Real-Time PCR System(96-well, 0.2 mL block)(Thermo Fisher Scientific社)

※上記の機種につき、反応液量50 μlでのリアルタイムRT-PCRの反応性確認を行っています。
Q4 反応液量30 μlまでを推奨する機種(ABI7500Fastなど)でも使用可能ですか?
A4 弊社では取説記載のリアルタイムPCR各機種において、50 μl系でのリアルタイムRT-PCRの反応性・検出感度を確認済みです。実際の反応性はご使用前に必ずご確認ください。
Q5 使用できないリアルタイムPCR装置はありますか?
A5 Cy5検出フィルターを搭載していない装置では使用できません。
例:StepOneリアルタイムPCRシステム、StepOnePlusリアルタイムPCRシステム(Thermo Fisher Scientific社)、CFX ConnectリアルタイムPCR解析システム(Bio-Rad社)など。
※各装置の説明書で検出波長をご確認ください。
Q6 Thermo Fisher Scientific社StepOnePlusリアルタイムPCRシステムで使用可能なタカラバイオのキットはありますか?
A6 Thermo Fisher Scientific社StepOnePlusリアルタイムPCRシステムではSARS-CoV-2 Direct Detection RT-qPCR Kitはご使用いただけませんが、病原体検出マニュアル 2019-nCoV Ver.2.9.1の別添2に収載された試薬により新型コロナウイルス検査を実施可能です。
詳細はこちらをご参照ください。
Q7 前処理はどのような方法で行うのですか?
A7 サンプルと前処理試薬の混合液を熱処理(95℃)することにより行います。詳しくは本キットの説明書をご覧ください。
Q8 前処理とリアルタイムRT-PCR反応を別チューブで実施することは可能ですか?
A8 別のPCRチューブに混合液を調製し、サーマルサイクラーで熱処理することが可能です。大容量品(製品コード RC30JW)の取扱説明書に、プロトコールBとして「前処理とリアルタイムRT-PCR反応を別チューブで実施する操作法」を記載しています。多検体を96ウェルプレートなどで処理する場合などに適しています。
前処理は液量が少ないため、0.1 mlまたは0.2 mlのPCRチューブをご使用ください。1.5 mlチューブの使用はお勧めしません。
Q9 陽性コントロール・陰性コントロールを反応する理由は?
A9 陽性コントロール反応はマスターミックスが正しく調製できていることなどを確認するために、陰性コントロール反応は検査試薬中にnCoV遺伝子が混入していないことを確認するために実施します。
※備考:陽性コントロール・陰性コントロールの実施反応数(N数)は、「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)検査法の運用についてのガイドライン」に定められていませんが、反応エラーなどが無く実施可能であれば、同時に行う検査1回あたり、陽性コントロール・陰性コントロールはそれぞれ1反応でよいと考えられます。
Q10 国立感染症研究所提供のポジティブコントロールは本キットで使用可能ですか?
A10 本キットではご使用いただけません。
Q11 本キットのPositive control RNAの別売はありますか?
A11 別売はありません。
なお、Positive Control RNA Mix (2019-nCoV)(製品コード XA0142)はSARS-CoV-2 Direct Detection RT-qPCR Kit(製品コード RC300A)に含まれるPositive Control RNAとは異なりますので、併せてご使用いただけません。ご注意ください。
Q12 国立感染症研究所 病原体検出マニュアルに従って検査を実施したいのですが?
A12 病原体検出マニュアル 2019-nCoV Ver.2.9.1の別添2に収載された試薬・装置等により実施可能です。
詳細はこちらをご参照ください。
Q13 本キットに使用可能なウイルス輸送液は?
A13 以下の輸送液2製品について使用実績があります。
  • BDユニバーサルバイラルトランスポート(日本BD社)
  • ウイルス輸送液(スギヤマゲン社)
    なお、本キットでは核酸精製を行いませんので、タンパク質変性剤やエタノール等を含む溶液にサンプルを懸濁した場合、PCR反応に影響を及ぼす可能性があります。必要に応じて、本キットとの適合性(PCR阻害の有無など)を事前に確認した上でご使用ください。
    適合性の確認方法についてはこちらのフォームからお問合せください。
Q14 英国や南アフリカ等で流行している変異ウイルスの検出可否について知見はありますか?
A14 現在報告されているSARS-CoV-2新規変異株のうち、英国などにおけるVOC-202012/01と南アフリカなどにおける501Y.V2は、Spike_N501Y変異などスパイクタンパク質をコードするS遺伝子の変異などが代表的特徴です。
これらの変異株は、それぞれNextstrain clade 20B、GISAID clade GR、B.1.1.7系統、およびNextstrain clade 20C、GISAID clade GH、B.1.351系統に属しています。
一方、本キットの検出対象はN遺伝子の領域(N1、N2)であるため、これらの変異株の検出可否には直接影響しないと考えられます。

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