NucleoSpin® RNA Plus

RNA抽出プロトコール

NucleoSpin RNA Plus(製品コード 740984.10/.50/.250)

試薬の準備

Buffer WB2*1が添付の英文説明書に従って調製、希釈されていることを確認する。
1.サンプルの溶解
試料にBuffer LBP 350 μlを添加し、均一にホモジナイズして溶解する。試料はなるべく細かく破砕し、完全に溶解させることが望ましい。還元剤の添加は必要ない。
2. ゲノムDNAの除去とライセートのろ過
NucleoSpin gDNA Removal Column(黄色のリング)を2 ml Collection Tubeにセットする。1. のライセートをカラムに添加し、11,000×g、30秒間遠心する。カラムに液が残っている場合は再度遠心し、液を完全にろ過する。
3. 吸着条件の調整
カラムを取り除き、ろ液にBinding Solution BS 100 μlを添加し、よく混合する(沈殿が生じる場合もあるが、スピンダウンは行わず、沈殿物もすべて4. のカラムに添加する)。
4. カラムへの吸着
NucleoSpin RNA Plus Column(水色のリング)を用意する。
3. の溶液をカラムに添加し、11,000×g、15秒間遠心する。ろ液を捨てた後、再び同じCollection Tubeにカラムをセットする。あるいは、新しいCollection Tube(2 ml:各自で用意)にセットしてもよい。
5. メンブレンの洗浄
1回目の洗浄
Buffer WB1 200 μlをカラムに添加し、11,000×gで15秒間遠心する。
カラムを新しいCollection Tube(2 ml)にセットする。
2回目の洗浄
Buffer WB2*1 600 μl をカラムに添加し、11,000×gで15秒間遠心する。
ろ液を捨てた後、再び同じCollection Tubeにカラムをセットする。
3回目の洗浄
Buffer WB2*1 250 μlをカラムに添加し、11,000×gで2分間遠心してカラムを乾燥させる。
カラムを新しいCollection Tube(1.5 ml)にセットする。
6. RNAの溶出*2
RNase-free H2O 30 μlをカラムに加え、11,000×gで1分間遠心する。
再度RNase-free H2O 30 μlをカラムに加え、11,000×gで1分間遠心する。
溶出したRNA溶液は、-20℃または-70℃で保存する。


*1 Buffer WB2
製品コード 740984.10(10回用)の場合:Wash Buffer WB2(Concentrate) 6 mlに96~100%エタノール24 mlを添加する。

*2 RNase-free H2O 60 μl 1回で溶出させることも可能である。この場合、収量はわずかに減少する。詳細は英文説明書を参照すること。


<注意>
使用時には、詳細は必ず添付の英文説明書を確認すること。

*1は、製品コード 740984.10(10回用)の場合の調製法である。
製品コード 740984.50(50回用)、740984.250(250回用)の場合の調製法は英文説明書を参照すること。

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