操作方法
1)培養プレート中にてIMR-90細胞を培養(10%ウシ胎児血清含有RPMI-1640培地使用)。
2)培養上清を捨ててPBSにて2回洗浄した後、1%酢酸を含むエタノールにて5分間固定(4℃)、すぐにPBSにて3回洗浄する。
3)1%スキムミルク含有PBS(0.1%NaN
3含有)にて4℃ 1晩ブロッキングする。
4)ブロッキング液を捨て、各モノクローナル抗体10 μg/ml溶液にて室温2時間反応する。
5)PBSにて3回洗浄後に、抗マウスIgG-ペルオキシダーゼ標識物溶液にて反応させる(室温2時間)。
6)PBSにて3回洗浄後に0.05%DAB四塩酸塩(0.01%H
2O
2含有)を添加して発色させる。
結果
図 ヒト胎児肺由来線維芽細胞 IMR90中のPIPの検出
使用抗体
【PIPの検出】左:製品コード M012(Clone PC8-7)
【FNの検出】中央:製品コード M002(Clone FN12-8)、右:製品コード M010(Clone FN30-8)
FN12-8は、ウシ血清由来フィブロネクチンに交差反応するので、細胞外マトリックス部位を中心に染色が得られる。FN30-8はヒトフィブロネクチンにのみ反応するので細胞内および表面の細胞性フィブロネクチンのみを染色する。
プロコラーゲンC末端ペプチドは細胞性フィブロネクチンと同様に細胞内および表面を中心に抗原が検出される。