タンパク質発現

実験例:pBICベクターDNAを用いたヒトPDI(protein disulfide isomerase)の分泌発現

BIC System(製品コード HB300)


方法

説明書に従って、pBIC DNA Set(製品コード HB310)に含まれる4種類の各ベクターとPDI遺伝子配列の両端にベクターの所定の位置と相同な配列を付加したPCR産物を混合し、BIC法による反応を行った。得られた形質転換体を3 ml TMNm培地と2SYNm培地に植菌し、30℃、120 rpm、48時間振とう培養を行った。

結果


培養上清をSDS-PAGEにより解析した結果、分泌シグナルによって大きく生産性が異なり、pBIC3(直接分泌発現:Hisタグなし)では1 g/Lを超える高生産が確認された。Hisタグの有無によって最適な分泌シグナルや発現量が異なることも確認された。