AAVpro® Purification Kit Maxi/Midi (All Serotypes)

AAVベクターを用いた鳴禽類Zebra Finch脳への遺伝子導入

方法

AAVベクターの調製
HEK293細胞にリン酸カルシウム法によりプラスミドを導入し、AAV9-GFPウイルスベクターを産生させた。
ウイルスベクターの精製は、15 cmシャーレ10枚分の293細胞について、AAVpro Purification Kit (All Serotypes)(製品コード 6666)のキット付属分1/4量を使用し、最終的に100 μlの精製AAV9-GFPウイルスベクター液を得た。
AAVベクターの鳴禽類Zebra Finch脳への投与
調製したAAV9-GFPウイルスベクター液を、鳴禽類Zebra Finch雄の脳の2か所(歌神経核Area X、歌神経核RA)に1 μlずつインジェクションした。 インジェクションから2週間後に脳を摘出し、固定・凍結した後、切片を作製した。
* 歌神経核Area X:哺乳類で大脳基底核に相当する部分
歌神経核RA:哺乳類で大脳皮質(第5層)に相当する部分

結果

GFPの発現を蛍光顕微鏡により観察したところ、ベクター投与部位に蛍光が確認できた。

図A:歌神経核Area X

図B:歌神経核RA

データご提供:北海道大学 大学院理学研究院 生物科学部門 行動神経生物学分野  和多 和宏 先生

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