再生/細胞医療・遺伝子治療支援

皮下投与による16週間造腫瘍性試験の検討結果

【方法】
免疫不全度の異なるヌード、NOD SCID及びNOGの3系統の雄性マウスを用い、陽性対照としてHeLa細胞(ヒト子宮頸がん細胞)と、陰性対照としてMRC-5細胞(ヒト線維芽細胞)をそれぞれ背部皮下に投与しました。使用動物数は各群雄10匹(2群/系統×3系統)とし、投与は106 cells/body、投与容量0.1 mlで行い、その後16週間観察しました。検査項目としては、一般状態観察、体重測定、腫瘍径計測及び剖検を実施しました。

【結果】
投与後10週までのデータをTable 1及び図1に示します。
陽性対照群ではいずれの系統も投与後6週から腫瘍形成が観察され始め、投与後8週までに全例で腫瘍が認められました。各系統間で比較すると、全例で腫瘍が形成されたのは、ヌードマウスは投与後6週、NOD SCIDマウスは投与後8週、NOGマウスは投与後7週でした。陰性対照については、投与後10週までいずれの動物にも腫瘍形成は認められませんでした。